Snapdragonの新たな技術として発表されたのが「Snapdragon Sense ID」で、「3D指紋技術」を使った指紋認証の機能だ。超音波を使うことで指紋センサーの素材や形状などの自由度が高く、センサーを用意することでSnapdragon 810/425など800/600/400シリーズを搭載した端末で利用できるようになるそうだ。Sense IDを搭載したスマートフォンは今年下期にも登場予定。
現在同社が開発中のコグニティブ・コンピューティングのZerothプラットフォームも紹介。コンピュータが状況を認識して最適な機能を実現するための技術で、キーノートではカメラ向けの「視覚」技術で、カメラに写った被写体や状況を認識し、最適な設定で撮影するというもの。デジカメでは「シーン認識」として一般的な機能だが、屋外・屋内、人物がいる・いない、被写体が食べ物、などといった状況を理解して最適化することができるという。
他にもさまざまな機能を実現するプラットフォームだが、それを可能にするチップセットとしてSnapdragon 820シリーズを発表。今回は詳細は明らかにされず、64bitのKryo CPUを搭載し、FinFETプロセスであることだけが紹介された。今年後半にもサンプル出荷を開始する。
Aberle氏は、Qualcommで引き続きモバイル技術でのリーダーシップを維持しつつ、モバイル技術を新領域に拡大してビジネスを拡大していきたい意向を示している。