【操作と機能】8000Dの優位点は?

Wi-Fi機能の使い勝手も大きく進化。NFCを搭載したことにより、面倒なメニュー操作をすることなく、カメラの底部にNFC対応のスマホをかざすだけで、リンク認証が行える。なお、カメラとスマホをリンクさせるにはキヤノンが提供するアプリ「Canon Camera Connect」が必要だが、このアプリがインストールされていない場合、NFC機能をオンにしてスマホをかざすだけで、Google Play StoreのCanon Camera Connectインストールページがスマホに表示される。

Kiss X8i、8000DともにNFCを搭載。NFC対応スマホなら、かざすだけで、Wi-Fi接続の認証が行える

両機種とも、底面右にNFCモジュールを搭載している

バリアングルモニター展開部内側には、FCC(連邦通信委員会)をはじめとする取得規格マークが並ぶ

Wi-Fi/NFCの設定画面。NFC接続の許可不許可も設定できる

はっきり言って、エントリー機ながら中級機を超えた怒濤の性能進化ぶりは、もはや上位機種ユーザが妬ましく感じるほど。ISOは12800(拡張時25600)に対応、連写速度は約5コマ/秒と、基本機能にも抜かりはない。しかも、これらすべてがKiss X8iと8000Dの共通スペックなのだから驚きだ。

とはいえ、8000Dはエントリー最上位機であることから、いくつかのアドバンテージが設定されている。ひとつは電子水準器の搭載。そして、もっとも大きな差はライブビュー撮影にまつわる機能だろう。

Kiss X8i、8000Dともにハイブリッド CMOS AF IIIを搭載し、ライブビューと動画撮影時のAF動作および追従性が向上(Kiss X7に比べて、なんと最大4.8倍の高速化!)。8000Dはライブビュー時にもサーボ連写が可能だ。また、動画撮影においては、両機ともオートウィンドカットやMP4記録に対応しているが、8000Dのみ動画デジタルズームとHDR動画撮影が可能となっている。

【まとめ】Kiss X8iと8000D、どちらを選ぶか

Kiss X8iと8000D、両者の性能はこれまで書いてきたように申し分ないレベルで事実上同等だ。よって、選択の決め手はユーザーの写真やカメラに対するこだわりや接し方によるところが基準となるだろう。

Kiss X8iはスマホやコンデジとは比べものにならない、一眼レフならではの高画質と撮影の楽しさをオート撮影でも手軽に快適に堪能させてくれるはずだ。一方、8000Dは上位機種を検討していた層まで取り込んでしまうことすら想像できる。Kissシリーズのキビキビした動作と小型軽量なボディに大いに魅力を感じつつも、「Kiss」というネーミングとマークに抵抗を感じて購入を躊躇している……といった男性ユーザー(特にオジサン)は確実に存在する(と断言しよう)。8000Dは、そんな迷える子羊たちにとって、格好の受け皿になってくれるに違いない。

撮影時の液晶表示画面。「Q」ボタンにタッチすることで、各パラメーターの設定をタッチ操作で行える

Qボタンで呼び出せる各パラメーターの設定画面。タッチパネルの便利さを再認識させられる

AF方式の選択メニュー。もちろん、ショートカットキーと電子ダイヤルで選択も可能

ISOオート時の上限設定。「ISO100-1600」といったような範囲表記よりわかりやすい

クリエィテイブフィルターには、特に新たな追加項目はないようだ

(機材撮影:青木 明子)