セキュリティで128ビットAESを採用で「より安全に」

Bluetooth 4.2の2つ目の特徴である「より安全に」については、プライバシーの制御がユーザー側で管理できるようになるのに加え、クローター氏によると「どんな端末でも暗号化され、不正にトラッキングされる心配がない」とのこと。通信には128ビットAESが採用されるという。AESとは、アメリカの国立標準技術研究所が採用した暗号化方式で、その中の128ビットの暗号鍵を使うタイプが128ビットAESだ。

プライバシー機能の強化や128ビットAESによる暗号化でセキュリティが向上

3つ目の特徴「より速く」については、クローター氏の発言によると、Bluetooth Smartデバイスのパケット容量をBluetooth 4.1の10倍に増やしたことで、転送速度が最大2.5倍、向上しているという。また、パケット容量と速度の向上により、送信エラーを減らして信頼性を高める電力消費量を削減できるといったメリットがあるとしている。

記者会見中でクローター氏は、2013年から2018年のBluetooth Smartの年平均成長率について、ヘルス&ウェルネスが77%、ビーコン&小売が106%、家庭用電化製品が107%、スマートホームが232%、それぞれ増加するだろうと説明。Bluetooth 4.2におけるこれらの分野での発展が期待されるところだ。

発表会で紹介されたBluetooth Smartの成長についての予測