「日本の信号、かっこいいと思いますか?」(画像:【コラム】ストックフォト長者への道 第6回より)

世界各国、車が走る場所にはほぼ設置されている信号機。日本に住んでいると青・黄・赤という呼び名のランプが左から並んでいると思いがちですが、実は並びが逆の国や、色の呼び名が違う国などもあるんですよね。また、最近ではLED電灯への切り替えとともに、電光掲示版式のグラフィック表示も増えてきました。

そこで今回は、日本在住の外国人20名に「日本の信号、かっこいいと思いますか?」と質問してみました。

■LED系はかっこいいと思います。(マレーシア/30代前半/男性)
■はい。(韓国/40代後半/男性)
■はい、かっこいいと思います。(スペイン/30代後半/男性)
■かっこいいと思います。(ペルー/30代前半/男性)
■すごく便利です。(ベトナム/30代前半/女性)
■普通だけど最新の薄いのはいいと思う。(イギリス/20代前半/女性)
■ふつうです。でも、シンプルで分かりやすいと思います。(タイ/30代後半/女性)
■普通のデザインだと思う。(チュニジア/40代後半/男性)
■普通。(ロシア/20代前半/女性)
■普通だと思います。(ドイツ/40代前半/女性)
■普通だと思います。(アメリカ/20代後半/男性)
■普通。(アルゼンチン/30代前半/男性)

肯定の意見がこちら。「物によってはいい」という意見があったため、今回は「普通」にあたる評価もこちらに含めました。

世界初の電気式信号機は、1918年ニューヨーク市内に設置されました。日本では1930年3月、日比谷交差点に設置されたのが最初です。そして緑の「青信号」表記は、初導入時に新聞などが「青信号」と呼んだ名残とされているそうです。車両用は左から青、黄、赤3色の横型(降雪地帯では縦型)、歩行者用は上から赤・青2色の縦型が一般的。その他にも1灯式やいくつかの信号が集合したものなど、交差点の状況、他の交通機関との関連でさまざまな形が存在します。

回答の中には、LEDタイプがかっこいいという物も。形状は既存の物と大差ないですが、見え方がクリアになった点、歩行者の待ち時間用メーターがつくなどメカ風グラフィック系のかっこよさが感じられるようになった点などがポイントかもしれません。またLEDでも青は青みの緑に調整し、色弱の人が黄や赤と区別しやすい物にしているそうです。

■特にかっこいいとは思いません。(トルコ/30代前半/女性)
■特にかっこいいとは思いません。(スウェーデン/40代後半/女性)
■ほかの国とあまり違わないので別にかっこいいと思いません。(フィリピン/40代前半/女性)
■思いません。(中国/20代後半/女性)
■思いません。(台湾/40代前半/男性)
■思わない。(イスラエル/30代後半/女性)
■いいえ。(オーストラリア/40代前半/男性)
■いいえ。(ブラジル/20代後半/男性)

アメリカやイギリスなど縦型信号機が多い海外。横型の両脇に赤がふたつある信号機や色が変わると赤黄が点灯する信号機などもあります。一方、横型でも左側通行の日本、右側通行の台湾・韓国では色の配置が逆になるなど、各国ならではの設定になっていることも多いです。ちなみに黄をフランスは「だいだい」、イギリスでは「琥珀」と呼ぶなど色の呼称も少しずつ違います。

また、形やグラフィック面で言えば、車両用ではそこまで違わないですが、「アンペルマン(男の子のマーク)」が表示されるドイツ、「WALK(緑)」/「DONT WALK(赤)」表記があるアメリカなどデザイン性の高いものが多いです。それを思うと、否定意見が出るのも仕方がないのかも…。

信号って普段はそれほど意識して見ないものですが、色や配置、デザインなど興味深いポイントが多い存在なのですね(筆者は雪国で育ったので長い間信号は縦型だと思っていました)。同じ横型なのに日本と韓国・台湾が真逆というのも、知らずに見るとびっくりしてしまうかもしれません。

同じ信号でも、世界規模になればその差もかなり幅広くなります。デザイン面はもちろんのこと、違いをあらためて調べてみると楽しいのではないでしょうか。