ガラケーユーザーに話を聞いていると、たまに出てくるのが「ガラケーとタブレットの二台持ち」という使い方である。それ、スマートフォンでいいのでは……と思わないでもないが、実際のところ、使い勝手はどうなのか。試してみることにした。
使い方を見直してもいいかもしれない
2014年、スマートフォンに地殻変動が起こった。4インチを頑なに守っていたiPhoneがディスプレイを大型化させたのだ。iPhone 6 Plusに至っては5.5インチと、「それもうタブレットでは?」という大きさになった。スマートフォンとタブレットの中間的存在——専門用語でいうと、ファブレットというやつだ。
さらに、2014年のビッグトピックスとして、大手キャリアの料金プランが改正された。通話がかけ放題になった代わりに料金が2,700円に値上がりし、データ通信プランが容量に応じて細かく分けられた。詳細は本稿では割愛するが、簡単にいうと「すごく電話をするけどネットはあまりしない人」が得をして、「ネットはすごくするけど電話はあまりしない人」は損をする料金体系になったのである。
この二つの出来事をきっかけに、改めてデジタルライフを考え直してみた。
そもそも、なぜ自分はガラケーでもなく、タブレットでもなく、スマートフォンを使っているのか?
答えは簡単、「ネットも通話もしたいから」である。逆にいえば、通話をしないならセルラーモデルのタブレットでも問題ないのだ。
だったら、タブレットから通話機能だけを追い出すという考え方はできないだろうか。すなわち、ガラケーとタブレットの二台持ちだ。どうせ電話なんてほとんどしないのだから(しかし、たまにはするのでないと困る)、普段はタブレットだけを使って、電話のときだけガラケーを取り出せばいいじゃないか。料金が上がってしまったスマートフォンを一台だけ持つよりも、その方が経済的なのではないだろうか。
ということで、2014-2015冬春モデルのガラケー「N-01G」を借りてきた。