キャリア各社が通話定額プランを導入

個人的に今年もっとも腹立たしかったニュースがこれ。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのキャリア大手3社がこぞって通話定額プランを導入したことだ。詳細は割愛するが、通話定額プランは、多く通話するユーザーにとっては助かるが、通話をあまりせずデータ通信をメインに行うユーザーにとっては、むしろ料金が大幅に値上がるプランだったのだ。実際、マイナビニュースのアンケート調査でも7割以上のユーザーが不満の声を漏らしている

月額2,700円で国内通話がかけ放題ということについて、どう感じますか?

キャリアの事情もわからないでもない。これだけデータ通信が増えてLTEが行き渡り、LINEやらFacebookやらが普及した今、一人あたりの音声通話料は目に見えて右肩下がりだ。また、VoLTEなどが出てきたことで、3G音声通話はどんどん縮小している。ならば音声通話に関しては思い切って定額にしてしまった方が儲かると踏んだのだろう。

その結果、急速に注目を集め始めたのがMVNOとIP電話だ。特にMVNOは、通話定額プランに不満のあるユーザーの受け皿になるキャリアが今のところ見当たらないため、2015年以降に盛り上がる可能性は十分にありそうだ。MVNOはまだまだ一般には普及していないので、いきなりキャリアからユーザーが流出することは考えにくいが、とはいえ大きな動きであることは間違いない。