プラネックスコミュニケーションズは22日、超小型ボードPC「Raspberry Pi」に外出先からアクセスできる開発者向けソフトウェアプラットフォーム「Cloud Pi」を発表した。AmazonおよびスイッチサイエンスのECサイトにて、26日より販売開始する。参考価格は税別3,600円。

「Cloud Pi」紹介ページ

P2P(Point to Point)トンネルシステムをRaspberry Pi向けに提供する開発者向けソフトウェアキット。外出先からローカルエリアネットワーク内のRaspberry Piに、スマートフォン、PCなどからリモートアクセスできる。採用するトンネルシステムは同社のネットワークカメラ「スマカメ」に実装されているシステムと同一。ポート開放やDDNS設定を必要とせず、QRコードを撮影し、パスワードを入力するだけで、接続が完了する。

「Cloud Pi」は、1年間有効のライセンス認証用IDが記載されたカードと、ダウンロード提供のソフトウェアで構成される。Raspberry Piに遠隔接続したスマートフォンやPCから、コマンドを送信してRaspberry Pi上で実行する、といった使い方が可能。なお、Raspberry Pi本体は製品に含まない。

利用イメージ

サーバー側の対応OSはRaspbian、対応ハードウェアはRaspberry Pi B/B+。クライアント側の対応OSはAndroid 4.x以降(推奨)、2.x(制限付き)。iPhone 5以降、Windows XP。Macは対応予定。

同社は「Cloud Pi」紹介ページのブログコーナーにて開発情報を公開するほか、ユーザー間の情報交換のため開発者フォーラムも用意する。開発者向け製品のため、一般向けサポート窓口では対応しない。同社は今後、IoT関連事業およびメイカーズとの協業を推進していくとする。