データ通信量がスマートフォンではパケット定額制の料金プランを利用している人が多いだろうが、データ通信量を減らすことができれば、もっと安い料金プランに変更できるかもしれない。

MakeTechEasierが「4 Ways to Reduce Mobile Data Usage on Android」という記事で、Androidスマートフォン上で通信データ量を減らす方法を紹介しているので、以下、そのポイントを見てみよう。

Webページを圧縮する

Android向けのブラウザはたくさんあるが、そのほとんどはWebページがリクエストとするデータ量を減らす工夫を行っていないが、Opera Miniはそれをしているという。具体的には、Opera MiniではWebコンテンツのデータをサーバで圧縮したうえで、ブラウザに表示させるという処理をしている。

ただ、Opera Miniでデータを圧縮すると、Webページのレイアウトが崩れるなど、意図されたとおりに表示されない場合もあるので、見栄えにこだわる人は注意が必要だ。

ちなみに、Google Chromeもデータ圧縮機能をオプションとして提供している。デフォルトでは無効なので、利用したい場合は設定を変更する必要がある。データ圧縮機能を有効にするには、設定メニューの「帯域幅の管理」から「データ量の削減」を選べばよい。Googleによると、ブラウジング中のデータ使用量を最大50%減らせるという。

端末に送信される全データを圧縮する

Opera miniやChromeといったブラウザのデータ圧縮機能は、他のアプリには適用されない。そこで、利用したいのが、「Onavo Extend」というアプリだ。このアプリは、すべての通信データを圧縮することができる。圧縮はいったんVPNで接続したサーバにWebページを送信してから行われ、ユーザーは特別な操作を行う必要がない。付属のウィジェットを利用すれば、ホームからデータの圧縮状況を監視することも可能だ。

「Onavo Extend」の画面

Operaも同様のことを「Opera Max」というツールで行っている。Opera Maxは欧米で先行して公開されていたが、日本でも今年11月から公開されたので、日本語表示で安心して使える。

「Opera Max」の画面

端末でデータ使用量を管理する

Android 5.0 Lollipopでは、一定期間に端末でアップロード/ダウンロードしたデータ量を管理することができる。例えば、端末上で、データの使用状況を表示したり、データの使用量の上限を設けてそれ以上利用しないようにしたりすることができる。

もっとたくさんの機能を利用したい場合は、サードパーティのアプリを利用する手もある。Onavo Countは自分の端末のデータ使用量をチェックできるほか、特定のアプリのデータ使用量を他の人と比べることができる。

データのアップロード/ダウンロードの量を減らすことができれば、端末での処理も当然速くなる。「最近、処理が遅くなってきた」と感じている場合は、今回紹介した方法を使ってみてもよいかもしれない。