物理的なインタフェースとしては、USB2.0端子×2(PC接続用と外部機器接続用)、メモリーカードスロット(CF/SD/MS Duo)が用意されている。通信機能は、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、100BASE-TX対応有線LAN、IrDA赤外線通信の3種類だ。IrDA赤外線通信は携帯電話(ガラケー)や一部のAndroid端末、デジタルカメラで利用できるが、PCやスマートフォン、タブレットからの利用は無線LANで接続するのが一般的だろう。EP-807A内蔵の無線アクセスポイントを利用する「Wi-Fi Direct」に対応しているので、無線LANルータのない環境でも利用可能だ。

前面右のカバーの下にメモリーカードスロット、さらにその下に外部機器接続用のUSB端子とIrDA赤外線ポートが用意されている

背面右下には、PC接続用のUSB端子と100BASE-TX対応有線LAN端子を配置。電源コネクタは反対側の背面左下だ

無線LAN設定ではAOSSやWPSなどの簡易接続機能が用意されている。EP-807A内蔵の無線アクセスポイントを利用する「Wi-Fi Direct」にも対応

インクシステムには、6色独立タイプを採用している。カラー構成はブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタで、すべて染料インクだ。染料インクは発色に優れているのが特徴で、写真印刷に向いている。実際に写真を印刷してみたところ、コントラストが高く厚みのある色合いの結果が得られた。多少色合いが派手なような気もするが、人によって好みが分かれるところだろう。

6色独立式の染料インクを採用。空になったカートリッジを交換すればいいので、一体型に比べてコスト面でのムダが少ない

EP-807Aで採用されている「IC80/80L」シリーズの新インク。写真はブラック増量タイプの「ICBK80L」だ

旧モデルでは純正インク「IC70/70L」シリーズを使ったが、EP-807Aでは新しい「IC80/80L」シリーズに変更された。印刷コストは前モデルと同じく、L判のカラー印刷で約25.5円(IC80利用時)、および約19.9円(増量タイプのIC80L利用時)だ。筆者は以前、メーカーサポートに新旧インクの違いについて問い合わせたことがあるのだが、そのときは「対応機種は異なるが、印刷品質は同じ」という回答をいただいた。技術的な違いはあるのかもしれないが、印刷品質についてはEP-806Aと同レベルと見ていいだろう。

スキャナ機能のセンサーはCISで、解像度は2,400×4,800dpiだ。対応原稿サイズはA4で、機能としては前モデルと変わらない。

スキャナは1枚ずつ読み取るフラットベッドタイプ。操作パネルからスキャンできるほか、PCやスマホ/タブレットからでも利用可能だ