付属ソフトはクラウド連携を強化

付属ソフトウェアとしては、写真印刷を行う「E-Photo」のほか、メーカーからのお知らせ受信したりや無料コンテンツを利用できる「MyEPSON Portal」、OCRソフト「読んde!!ココ パーソナル」などが用意されている。このあたりは旧モデルと変わらないが、新ソフトとしてスキャンした写真や書類を加工してクラウドやSNSへアップロードできる「Easy Photo Scan」が追加されていた。

PCから写真の加工や印刷を行う「E-Photo」

取り込んだ写真や文書をクラウドやSNSにアップロードできる「Easy Photo Scan」

EP-807Aのプリンタドライバ。Colorioシリーズのユーザーにはおなじみの画面だ

印刷は高速

次に、EP-807Aの印刷速度計測結果を紹介しよう。タイミングによっては印刷準備やヘッドクリーニングが行われることもあるため、今回のテストでは紙送りから排紙が完了するまでの時間を計測する。実際の作業時間は今回の結果よりも長くなる可能性があることを、あらかじめご了承いただきたい。

■コピー機能(本体の機能を利用)
A4普通紙カラーコピー 15.58秒(標準品質)
■ダイレクト印刷(SDメモリーカード)
L判フォト用紙フチなし写真印刷 13.08秒(標準品質)
■アプリからの印刷
インクジェット用はがきフチなし印刷 15.27秒(標準品質)

印刷速度は前モデルとほぼ変わらず、まずまずのスピードといったところだ。写真やハガキを大量に印刷する場合でも、それほど時間はかからないだろう。

スキャン性能については、一般的な用途には十分な性能だ。デジタルデータのない紙焼き写真や、大切な書類のデジタル化などに活用したい。

EP-807Aのスキャナドライバ。設定なしでスキャンできる「全自動モード」と簡易設定を利用できる「ホームモード」、詳細設定向けの「プロフェッショナルモード」が用意されている

EP-807Aの標準品質で印刷した写真を、300dpiでスキャンした結果。あくまで参考程度に考えていただきたい

EP-807Aの印刷性能は前モデルと変わらないものの、タッチ対応液晶モニタやトレイ類の使い勝手が向上しているほか、アプリの機能も充実した。全体的な完成度は、確実にアップしたといえるだろう。コンパクトで高性能なインクジェット複合機を探している人におすすめのモデルだ。