最近話題のLTE回線を利用した音声通話システムVoLTE。従来の3G通信より周波数帯域が広いため低音域から高音域までクリアに聞こえ、高品質な通話が楽しめることと、回線交換方式ではなくデータ通信で音声をやりとりするため、音声通話以外にもビデオ通話や画面の共有といった機能を同時に楽しめるという長所がある。また、発信から着信までの時間が短く、一般のIP電話より遅延が少ないなどのメリットも。

VoLTEはこれまでドコモがサービスを提供していたが、auも12月12日にスタート。続いてソフトバンクもサービスを発表し、ついにキャリア3社が勢ぞろいすることになった。では、3社のサービスはどのような違いがあるのだろうか。この記事では、各社のVoLTEサービスの内容を比較していきたい。

対応機種のラインナップが豊富なドコモ

6月24日と、3キャリアの中で最も早くVoLTEサービスを開始したドコモ。それだけに対応機種が多いのが特徴だ。2014-2015冬春モデル7機種が対応し、2014夏モデル6機種もソフトウェアアップデートを行なうことで対応する。

幅広い周波数帯域による高品質通話はもちろん、音声だけでなくビデオ通話ができる「ビデオコール」、通話中でも下りで最大150Mbpsでのデータ通信ができる「高速マルチアクセス」と、通話以外の機能も2つ用意されている。機能豊富とは言い難いが、ユーザーのニーズを押さえた内容といえるだろう。

VoLTEでビデオコールが可能

VoLTEの利用料金は、カケホーダイやXiカケ・ホーダイを利用している場合、音声通話もビデオコールの音声共に定額料で使用でき、ビデオコールの映像はパケットパック/パケット定額サービスの定額料で利用できる。

どちらのプランも加入していない場合は、音声通話・ビデオコールの音声は30秒あたり20円(税別)になるとのこと。