ヤマダ電機は2014年10月31日、東京都のJR吉祥寺駅前に「LABI吉祥寺」をオープンした。従来、JR吉祥寺駅北口のサンロード商店街で「LABI吉祥寺パソコン館」を運営していたが、このたび東口南側徒歩1分の場所に移転増床して総合館として営業開始。売り場は地上1~7階で、売り場面積は合計約1,200坪。
新店舗では、ウェアラブル端末やハイレゾ対応オーディオ機器、格安スマートフォンなど最先端のデジタル家電を展示したコーナーを設置している。そのほか、Bluetooth Low Energyを利用した位置検出技術「iBeacon」を使った期間限定のイベント(後述)を実施するなど、随所に新しい試みを導入している。オープンに先立ち、30日にメディアを対象に内覧会が開催されたので、その様子を写真でレポートする。
各階の紹介
1階はスマートフォンが中心。30日に発表したオリジナルWindowsタブレット「EveryPad Pro |
iBeaconを使ったイベントを実施
オープンを記念して、2014年10月31日から11月3日までの期間中、iBeaconを使ったイベント「お宝クーポンを探せ」を実施する。事前に「ヤマダ電機ケイタイde安心」アプリをスマートフォンにインストールすると参加できるイベントだ。店内にある対象16製品の前に立つと自動的に商品紹介動画が流れ、動画を見た後にスロットを回せば最大7万円分のポイントが当たる。当たったポイントは対象商品を購入後にプレゼントされる仕組みだ。対応機器はBluetoothを搭載したiOS 7以上あるいはAndroid 4.3以上のスマートフォンやタブレットとなる。なお、iBeacon非対応端末の場合は、店内POPやQRコードで参加できる。
新しい試みを開始
iBeaconを利用したイベント以外にも、LABI吉祥寺から新しい試み「ヤマダバーチャルストア」と「トータルサービスカウンター」を開始する。ヤマダバーチャルストアとは、写真を見て気になった製品を、その場で注文できるサービスだ。いわばカタログショッピングのようなもので、LABI吉祥寺では"カタログ"が1Fの下りエスカレーター側の壁面に貼り出されている。米やカニなどの食品、お取り寄せスイーツなどの情報と対応するQRコードをスマートフォンで読み取るか、店頭の申し込み用紙に記入することで注文できる。製品の情報は3カ月程度で入れ替わるとのこと。
トータルサービスカウンターは、ヤマダ電機が運営しているいくつかのサービスの総合窓口と考えればよい。家電製品が故障して修理に出す際、冷蔵庫、洗濯機、クリーナー、テレビ、炊飯器であれば代替機を貸し出してくれる「貸出機サービス」や、「即日配送・設置サービス」、Webサイトで近くの店舗在庫を確認して注文すれば、店頭で受け取ったり配送してもらったりできる「ヤマダウェブコム おみせde受取り」などのサービスも始めた。おみせde受取りサービスは、LABI吉祥寺以外の店舗でも一部対応している。