説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneで書きかけたメールをパソコンで仕上げられる?」という質問に答えます。
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iPhoneをiOS 8にアップグレードし、パソコン(Mac限定)のOSを最新の「ヨセミテ」に更新すれば可能です。iOS 8とYosemiteの組み合わせでは、新機能「ハンドオフ」を利用すれば、iPhoneとMacどちらかで開始した作業をもう一方で継続することができます。いわば"作業のバトンタッチ"が可能になるので、臨機応変に必要な作業を続けることができるのです。
ハンドオフは、iPhoneとMacの双方向で作業を引き継げます。たとえば、Macで書き始めたメールをiPhoneで仕上げて移動途中に送信したり、iPhoneで書き始めたメールをMacのキーボードですばやく書きあげたりといった使いこなしが可能になります。ただし、2014年10月時点でハンドオフに対応するアプリは、Safariやメール、メモやカレンダーなど、iOSおよびOS Xに標準装備のもののうち一部となります。
ハンドオフの機能を利用する場合、iPhoneとMacの双方が同じApple IDでサインインしている必要があります。通信用にWi-FiまたはBluetoothを有効にしておく必要がありますが、Bluetoothはペアリングの必要がありません。
使い方はかんたんです。iPhoneで始めた作業をMacに引き継ぎたい場合は、Macデスクトップにあるドック(画面下の矩形領域)の左端に注目しましょう。作業中のアプリのアイコンが現れるので、それをクリックすればiPhoneの作業を引き継ぐことができます。Macで始めた作業をiPhoneに引き継ぐ場合は、ロック画面左下に現れたアプリアイコンを上方向へドラッグするか、ホームボタンをダブルクリックすると現れる「Appスイッチャー」の左端にあるアイコンをタップします。