音楽配信サイトから必要な楽曲を購入して、PCまたはネットワーク、USBデバイスなどで再生するのが、現在のハイレゾ音源再生のスタイルだ。しかし、音楽CDやスマートフォンでのリスニングスタイルに慣れた人には、このスタイルは面倒だと感じられるだろう。

通常のハイレゾ再生環境では、PCでダウンロードしたファイルをネットワーク、あるいはストレージでオーディオシステムに持っていく必要がある

そんな中、PCレスでのハイレゾ音源再生の動きがスタートしつつある。下の写真は、ソニーのスマートフォン「XPERIA」だ。現行モデルの「Z3」では、ハイレゾ音源の再生に対応する。もちろん、XPERIAで楽曲を購入して直接再生するだけでなく、XPERIAとオーディオを接続して再生、またはネットワーク経由での再生も可能だ。

ハイレゾ音源の再生に対応した「XPERIA Z3」

ハイレゾ再生に対応したアクティブスピーカーと組み合わせて手軽なシステムを構築できる

NTTドコモでは、2014-2015年冬春モデルのAndroidスマートフォン・タブレットの全機種でハイレゾ音源の再生と出力に対応。より手軽に、ハイレゾ音源の再生環境を手に入れられるようになった。

NTTドコモは、スマートフォンとタブレットのハイレゾ音源対応を発表

また、オンキヨーでは、QNAP社のNASをe-onkyo music向けにカスタマイズした特別モデルを参考出展。e-onkyo musicサイトからスマートフォンで楽曲を購入すると、NASが自動的にその楽曲をダウンロード。ホームネットワークなどで再生できる。PCレスでミュージックライブラリーを構築可能だ。

e-onkyo music向けにカスタマイズしたNAS。スマートフォンで楽曲を購入すると、自動的に同期ダウンロードを行う

ハイレゾオーディオの注目度は高く、前年よりも来場者数もアップ

音展は、2013年までは、買い物のついでなどに足を踏み入れやすい秋葉原の「秋葉原UDXアキバスクエア」を会場としていた。一方、今年の会場であるTIME24がある青海は、周囲にそれほどめぼしい施設があるわけでもなく、音展のみを目的とした来場者意外にはほとんど見込めない。

主催者が発表した当初の目標来場者数20,000人に対し、10月22日の発表では来場者は20,200人。2013年比で112.8%となった。また、来場者の年代層の若年化、女性比率の向上が目立ったとしている。