サイレックス・テクノロジーは10月21日、高い耐ノイズ性・耐環境性が要求される産業機器用途向けの組み込み用無線LANアクセスポイント「SX-AP-5800EWB」を発表した。

一般的な無線LANを工場や倉庫などのFA分野で利用する場合、高電圧電流から発生するノイズや、温度など現場の環境が製品の特性に影響する可能性があるほか、通信速度低下など接続に不安定性がある場合、通信停止の問題発見や問題解決の間、生産性が低下する懸念がある。

同アクセスポイントは、24VDC絶縁型コンバータを搭載し、入出力間の電源とGNDを完全に分離し、電源/GNDラインからのノイズの回り込みを防ぐなど高い耐ノイズ性を実現している。また、インダストリアルグレードの温度範囲に拡張可能な設計を採用しているほか、カスタマイズの要望に柔軟に対応することを目的に各種のオプションが準備されているという。

さらに、動作周波数800MHzのMarvell製Armada370シリーズを搭載したプラットフォームや、アクセスポイント・ワイヤレスブリッジといった主要機能は、同社の標準製品をはじめ多くのOEMで利用実績のある安定したハードウェア・ソフトウェアであり、高い品質が求められる産業機器用途にも十分利用可能であることが実証されているとのことで、産業分野であってもIEEE 802.11rを活用することで、稼働性のある産業機器でも幅広く利用可能だとしている。

サイレックスの組み込み用無線LANアクセスポイント「SX-AP-5800EWB」