最近良く聞く「ソーシャルログイン」って何?なんとなく分かっているつもりの今どきマーケティング用語を、SMMLabがやさしく解説します!

用語説明:【ソーシャルログイン(Social Login)】

FacebookやTwitterに代表されるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のIDやパスワードを利用して個人認証し、会員登録やサービスへの接続を可能にする機能。

OpenIDやOAuthといった外部認証のシステムを利用することが多い。

解説

クロスデバイスでのユーザー認証に高効果

ソーシャルログインは、普段利用しているSNSのアカウント情報で簡単に認証を済ませることが出来るため、特にシンプルな操作を求められるスマートフォンで利便性を発揮します。

また、PC、スマートフォン、タブレットと、ユーザーの使用するデバイスは多様化しており、クロスデバイスでのユーザー認証が可能になるソーシャルログインは、企業のオムニチャネル戦略の観点からも有用性が高まっています。

利用率はFacebookが圧倒的シェア

ソーシャルログインに利用されるSNSとしては、Facebookが55%、続いてGoogle+ 27%、Yahoo 11%、Twitter 5%となっており、モバイルデバイスに限るとFacebookが64%、他Google+ 25%、Twitter 7%、Yahoo 3%と、Facebookが圧倒的なシェアとなっています。

※ソーシャルログインの機能を提供しているGigyaによる2014年第2四半期(4月~6月)の調査結果
参考記事:
Facebook’s social logins share grows to 55% as G+ and Yahoo fall

データドリブンなマーケティング活用の可能性

会員登録などの心理的ハードルを下げることが出来、登録率、アクティブ率が向上する以外にも、ログインされたSNSから様々な情報を取得できることは、企業にとって大きなメリットです。例えば、Facebookでは氏名、性別、血液型、誕生日、メールアドレス、住所(市区町村まで)、写真、 興味・関心、職歴、学歴、地域、友達リストといったデータが取得出来ます。

これらを分析することによって、サイト訪問者のプロファイルや訪問目的を知ることが出来たり、パーソナライズやレコメンデーション、メール配信などに活用することが可能です。

また、Facebook広告のカスタムオーディエンスや類似オーディエンスに利用することで、Facebookユーザーの中から更なる会員獲得を見込むことも出来るでしょう。

さらに、自社の既存データベースに統合して活用することを考えると、ソーシャルログインはこれからのデータドリブンなマーケティングにおいて、オウンドメディアとソーシャルメディアを繋ぐために非常に重要な機能と考えられます。

このように、マーケティングへの活用にも様々な可能性があるソーシャルログインですが、SNSの登録情報を実際に取得するためには、ログイン時に取得する情報に対するユーザーの許可が必要です。そのため、利用目的が曖昧なデータの要求は、ユーザーの不信をかうことになりますので、取得するデータに関しては慎重に検討すべきでしょう。そして、データの提供をユーザーに納得してもらえるようなメリットを提供していくことが必要でしょう。

イラスト

速瀬 みさき

1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!

公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

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