富士通テンは10月15日、「Future Link(フューチャー リンク)」に対応した「ECLIPSE(イクリプス)」カーナビゲーションシステムの新製品「SZシリーズ」を発表した。ラインナップは「AVN-SZX04i」「AVN-SZ04iW」「AVN-SZ04i」の3機種で、発売は11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は、AVN-SZX04iが200,000円前後で、AVN-SZ04iWとAVN-SZ04iが120,000円前後(いずれも税込)。

「AVN-SZX04i」

SZシリーズは、通信ユニットを標準装備した「AVN(AVナビゲーションシステム)」。富士通テンでは、「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ合わせて、新たなモビリティライフを提供するサービスを「Future Link」と名付けている。2014年11月時点でのFuture Linkのサービスは、地図の自動更新、駐車場の自動検索、コールセンターからの遠隔サポート、バックアップ機能などだ。

地図は1カ月に1回更新され、自動的にダウンロード、インストールされる。また、施設情報は2カ月に1回更新され、最近建てられた施設でも目的地として検索することが可能だ。駐車場の自動検索は、ナビの目的地の2km手前まで近づくと自動的に行われる。駐車場の位置だけでなく、空車情報や料金なども表示される。コールセンターからの遠隔サポートは、電話では解決に手間取るような問い合わせに対して、コールセンター側からAVNを遠隔操作して問題を解決するというもの。

なお、SZシリーズでは、これらのサービスに掛かる通信費や地図の更新料は、2017年10月まで無料。また、同社ではFuture Linkのサービスを今後も積極的に推進していくとしている。今後、Future Linkのサービスが拡大した場合も、それらのサービスがSZシリーズから利用可能となる予定だ。

「Future Link」のイメージ

Future Linkのサービス以外では、音声対話アプリ「CarafL」を強化。目的地の検索だけでなく、AV機能や通常のナビの操作も音声で行えるようになった。

AVN-SZX04iとAVN-SZ04iW、AVN-SZ04iの違いは、サイズとメモリ容量。AVN-SZX04iは9V型のディスプレイを搭載しており、メモリはナビ用の32GB(メモリーカード)に加えて、エンターテインメント用に16GB(メモリーカード)を使用可能だ。AVN-SZ04iWとAVN-SZ04iは7V型のディスプレイを採用。AVN-SZ04iWは200mm幅で、AVN-SZ04iは180mm幅。メモリ容量は32GB(メモリーカード)だ。

また、同社では、SZシリーズから通信ユニットを省いたAVN「Zシリーズ」の3モデル「AVN-ZX04i」「AVN-Z04iW」「AVN-Z04i」と、スタンダードなAVN「AVN Liteシリーズ」の3モデル「AVN-G04」「AVN134MW」「AVN134M」も同時発表している。発売はいずれも11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は、AVN-ZX04iが170,000円前後、AVN-Z04iWとAVN-Z04iが90,000円前後、AVN-G04が70,000円前後、AVN134MWとAVN134Mが60,000円前後となっている(いずれも税込)。