日々新たな技術が実現し、性能も向上を続けるパソコンだが、では実際の生活シーンではどのように活用の幅を広げることができるのか? その実例を、インテルが紹介している。同社は7日、都内のハウススタジオを会場に、様々なシチュエーションを再現し、最新パソコンの具体的な活用例を提案する「インテル テクノロジー&イノベーション・ツアー2014」を記者向けに開催した。

今年の秋冬モデルから、来年の春モデルあたりの最新パソコンへの買い替えを検討中のユーザーを想定し、買い替え前のパソコンと比べて良くなったポイントを紹介

米国のIntel本社からコンシューマ チャネルグループのギャリー ウエイル氏(写真左)、ジェイミル ミトラ氏(同右)が来日し、シチュエーション別に活用例のデモを披露

リビングで4K動画を楽しむ

使いたいときにすぐ使えないのはストレスだ。まずは最新パソコン(第4世代Core内蔵/Windows 8.1)と、数年前のパソコン(Core 2 Duo内蔵/Windows Vista)でOS起動速度を比較。左の最新パソコンが数秒で起動を完了するのに対し、右の古いパソコンはまだ起動中

4K画質の動画再生。左の最新パソコンではスムーズに再生できるが、右の古いパソコンではスムーズに再生できず、コマ落ちも発生している

パソコンで再生中の4K動画を、リビングの大型テレビで視聴。個人で楽しむだけでなく、家族で集まって高画質動画を楽しむことができる

ジェスチャ操作で新しいゲーム体験なども可能に

ディスプレイ上部に「RealSense」技術対応のカメラモジュールを内蔵するリファレンスノートも紹介。RealSense技術により、深度も含めユーザーの体の動きを検知できる。ジェスチャ操作による新世代のUIへの活用などが期待されるものだ

RealSenseで手の動きを認識し、画面上に映し出された音源オブジェクトを、さながら楽器を演奏するように直感的な手の動作でコントロールし、音楽を演奏するアプリケーション「KAGURA」を実演

ほかにも、RealSenseの精密な認識精度を活かし、ユーザーの顔の表情をリアルタイムで細かくトラッキングし、仮想空間上のアバターに反映させるデモンストレーションも披露した

ワイヤレスで音楽やネットサービス

今度はタブレット。インターネットラジオのアプリ「Tuneln Radio」を使い、個人でラジオを楽しむ

続いてタブレットとアクティブスピーカーをBluetoothで接続。部屋中でラジオから流れる音楽を楽しむ

さらにワイヤレスディスプレイを実現する「WiDi」モジュールをテレビに装着し、タブレットで再生中のYouTubeの画面を転送

カフェでスマートに仕事をこなす

今度はカフェで仕事を"さぼっている"状況を再現

休憩の最中に上司から報告書の提出を求められ、リモートソフト「TeamViewer」で急いで会社のパソコンにアクセス。仕事に必要なデータを手元のPCと会社のPCを連動させて処理する

さらに報告書の説明をビデオ会議で求められても大丈夫。RealSenseモジュールのカメラとビデオ会議ソフト「Personify」を組み合わせ、背景つきで居場所がバレバレのライブ映像(写真左)から、本人だけ残して背景を除去(写真右)、出先で仕事を"さぼっている"のがバレないライブ映像の出来上がり