カスペルスキーは6日、新製品「カスペルスキー2015 マルチプラットフォームセキュリティ」に関する記者説明会を開催した。Windows PC、Mac OSの最新バージョン、およびAndroid OS 4.4(KitKat)に対応する。10月9日より提供を開始する。本稿では記者説明会で紹介された内容のうち、スマートフォンに関連する部分を中心にお伝えしていきたい。
パッケージ版とダウンロード版を用意。1年1台版は4,860円、3年1台版は9,720円、1年5台版は6,080円、3年5台版は12,960円(いずれも税込)。パッケージ版のみ2年版も販売。ユーザーおよび同一世帯メンバーの端末を台数を問わず保護する1年プレミアライセンス版が6,980円、2年プレミアライセンス版が10,800円、3年プレミアライセンス版が13,800円 |
カスペルスキーが目指すもの
記者説明会の冒頭、カスペルスキー代表取締役社長の川合林太郎氏が登壇。川合氏は「カスペルスキーでは、世界最高のセキュリティ品質を維持すること、業界団体・機関と連携してサイバー犯罪撲滅に貢献すること、インターネットユーザーの信頼を勝ち取ることを目的に事業を展開している」と企業理念を説明した。
「ここ最近、パスワードの漏洩、なりすまし、不正送金などオンラインバンキングの被害報告が増している」と同氏。2014年上半期の不正送金被害は18億5,200万円に上り、過去最悪だった2013年の年間被害総額を上半期だけで突破したという。カスペルスキーの製品には、こうしたオンラインバンキングの脅威に対処する機能も盛り込んでいる。
ここで同氏は「MRG Effitas」という機関が今年の第2四半期に公表したレポートを紹介した。これは「Norton Internet Security」や「McAfee Internet Security」など、大手の競合他社を含む全20社が提供するセキュリティソフト製品の機能を、オンラインバンキングにおける安全性の観点からテストして評価したもの。それによると、MRG Effitasの定めた水準に達した(認証を受けられた)製品はわずか5つで、その中にKaspersky Internet Securityも含まれたという。