100トラックに対応する音声タイムライン同期

タイムライン同期は前バージョンでも搭載された機能であるが、PowerDirector 13より強力になった。さらに、新たなPiP(Picture in Picture)デザイナーと組み合わせることで、これまでにない動画を作成できるようになった。まず、同じ題材を撮影した複数の動画を読み込む(図10)。

図10 複数の動画をタイムラインに

ここで、すべての動画を選択し[音声で同期]をクリックする(図11)。

図11 音声で同期

PowerDirector 13は音声データを分析し、動画の時刻位置を同期する。

図12 分析中

分析が終わると、図13のようになる。

図13 同期が完了

図10では、左端に揃っていた各動画が、ずれているのがわかるだろう。これをプレビューすると、図14のようになる。

図14 同期した動画をプレビュー

すでにお気づきと思うが、ここでは同時に複数の動画を表示している。これは、PiPデザイナーを使い作成したものである(こちらも機能紹介動画がある)。PowerDirector 13では、タイムライン上の一番上の動画が表示される。PiPデザイナーを使うことで、複数の動画を同時にタイル割りしたり、重ね合わせることができる。

図15 PiPデザイナー

これもキーフレームで、位置・透明度などを設定することができる。この例では、タイル割のような表現をしたが、撮影したカメラのモニタに合成するといったことも可能である。100トラックを同時に再生できなくもないが、現実的ではないだろう。パーティや結婚式で撮影した複数の動画を同期し、マルチアングルで表示するといった動画を作成してもおもしろいだろう。