動画編集ソフトの「PowerDirector」の新バージョン13がリリースされた。

図1 サイバーリンクPowerDirector 13 Ultimate Suite

まず、機能面であるが、H.265/HEVCやXAVC-S(4K/HDに対応する最新フォーマット)に対応したことがあげられる。高速CPUも普及してきており、H.265もより身近なものとなっていくだろう。

本稿では、新機能のうち編集機能などについて取り上げてみたい。また、最上位のエディションのUltimate Suiteでは、PowerDirector 13以外にも、ColorDirector 3、AudioDirector 5が付属する。これらの関係であるが、図2のようになる。

図2 ColorDirector 3、AudioDirector 5との連携

こちらも新機能が搭載された。合わせて、その一部を紹介したい。

オリジナルのトランジションが作成可能に

動画の継ぎ目に使うのがトランジションである。一般的な動画編集ソフトならあらかじめいくつかのトランジションが用意されている。

図3 PowerDirector 13のトランジション

かなりの種類があるのだが、PowerDirector 13では、オリジナルのトランジションを作成できるようになった。「+」のついた新規作成ボタンをクリックし、トランジションデザイナー起動し、バラの花の写真を読み込ませたのが図3である。

図4 左上に読み込んだ画像が表示

まず、このままで遷移させてみる(図5)。

図5 トランジションを実行

バラの花から動画が遷移していく。トランジションは、A(青)からB(黄)に徐々に遷移していくのが一般的である。PowerDirector 13では、そのタイミングも調整可能である。プレビューの下にある進行状況で、遷移のタイミングを設定できる。

図6 遷移タイミングを調整

ここではあえて、いったりきたりにしてみた。使用する画像であるが、割と輪郭や明暗差がはっきりしているものだと効果が見えやすい。写真でなくとも、自分で作成した文字やイラストなどでも可能である。より表現の幅が広がったといえるだろう。