ソニーは9月25日、バランス出力に対応したポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」を発表した。発売は10月18日で、価格はオープン。推定市場価格は93,000円前後(税別)。
PHA-3はバランス出力に対応したDACヘッドホンアンプ。「PHA-1」「PHA-2」に続く、ソニーのヘッドホンアンプの第3弾だ。PCだけでなく、ウォークマンやXperia、iPhone/iPad/iPodなどとデジタル接続できる。
バランス出力とは、正相(+)と逆相(-)の2基のアンプを使い、グラウンドから信号を分離する方式のことで、S/N比や解像感、定位感を向上する。バランス接続には、同日発表の「MDR-Z7」など対応ヘッドホンと対応ケーブルが必要だ。
DACチップにはESS Technology社製の「ES9018」を採用し、高いダイナミックレンジを実現している。USB接続時は、サンプリング周波数が44.1kHz~384kHz、量子化ビット数が16bit~32bitの対応。DSDの2.8MHz/5.6MHzも利用できる。光デジタル接続時は192kHz/24bitまで対応する。
ヘッドホン出力はφ3.5mm3極ミニジャック×2のバランス出力端子と、φ3.5mmステレオミニジャックを装備。AUDIO IN端子はLINE OUT端子との兼用となっている(スイッチで切り替え)。接続可能なヘッドホンのインピーダンスは8~600Ωで、周波数特性は10Hz~100kHz(AUDIO IN入力時)。最大出力は、バランス接続時が約320mW×2(32Ω/1kHz/1%歪)で、アンバランス接続時が約100mW×2(同)。
入力は、光音声端子、φ3.5mmステレオミニジャックのAUDIO IN端子、PC/ウォークマン/Xperia接続用のUSB端子、iPhone/iPad/iPod接続用のUSB端子を各1基ずつ備える。
バッテリー駆動時間は、デジタル入力・バランス接続時で約5時間、アナログ入力・通常接続時で約28時間。充電時間は約6時間(USB ACアダプター使用時)。本体サイズは約W80×D140.5×H29mm、質量は約300g。