ソニーは9月25日、インナーイヤー型レシーバーのフラッグシップモデル「XBA-Z5」を発表した。発売は10月18日で、価格はオープン。市場価格は税別65,000円前後と予想される。

XBA-Z5

XBA-Z5はアルミニウムコートLCP振動板を用いた16mm径のダイナミックドライバー、フルレンジとツイーターのバランスド・アーマチュア(BA)による「HDハイブリッド3ウェイドライバーシステム」で設計された、同社最高峰のインナーイヤー型ヘッドホンだ。

2つのBAは新開発の「リニアドライブ バランスド・アーマチュア」と呼ばれるもので、T型のシンメトリック・アーマチュアに音の波形再現性を向上させたほか、振動板とアーマチュアを直接連結したダイレクトドライブ構造により振動の伝播ロスを低減した。ツイーターの振動板にはマグネシウム素材を採用。マグネシウムはハイレゾの高音域再生に理想的な素材であるという。

16mm径のダイナミックドライバー(右)と2つのBAによる3ウェイ設計。ハウジングにもマグネシウム素材を採用している

リニアドライブBA。T型で対称形状のアーマチュア(緑)と振動板(紫)を直結し音質を向上させている

従来モデルのアーマチュアはU型形状

従来はアーマチュア(緑)と振動板(紫)を連結ロッド(橙)で接続していた

ソニーミュージックエンターテイメントと共同開発した「ビートレスポンスコントロール」技術は、音楽のリズム表現、とくにベースの立ち上がり下がりをより正確に再現する。ケーブルは左右のグラウンドを分けた4芯構造で、音の広がりと引き締まった低音を提供する。

主な仕様は、感度が107dB/mW、再生周波数帯域が3Hz~40,000Hz、インピーダンスが32Ω(1kHzにて)、最大入力が100mW(IEC)となっている。コード長は約1.2m、入力プラグは金メッキL形ステレオミニプラグ、質量は約11g(ケーブル含まず)。