Siri/音声文字入力

iOS 8のリリースにあわせて「Siri」の機能も見直され、より使いやすく進化した。なかでも特筆すべきは「ストリーミング音声認識」、話し言葉にあわせてSiriに伝える命令をつど調整する機能だ。従来は言い切り型でしかSiriに命令できなかったが、語間に「あの」や「えーと」といったムダな言葉が入っても認識されやすくなった。その効果は、音声文字入力(話し言葉をテキストに変換する機能)で一層鮮明になるはずだ。

ユニークな機能としては、音から曲名を割り出すネットワークサービス「Shazam」との連携機能が挙げられる。流れている曲名やアーティスト名を知りたいとき、「この曲の名前は」などとSiriに話しかければ、数秒後にはかなりの精度で曲名を言い当ててくれる。iTunes Storeで取り扱いがある曲は「購入」ボタンをタップすればそのまま購入できるので、喫茶店で流れている曲をその場でダウンロード、といったiPhoneの使い方も珍しくなくなりそうだ。

ストリーミング音声認識の導入による精度向上は、音声文字入力を試すとわかる。話し手の調子にあわせ、入力されたテキストが微妙に変化するはずだ

Shazamとの連携機能により、その場で流れている曲名を調べることが可能になった。外国語の曲やインストゥルメンタルの曲でもかなりの精度で言い当ててくれる