「Microsoft Office Home and Business 2013」が付属

Bluetoothキーボードと並び「m-Tab iCE1000WN-BG」購入のきっかけとなりそうなポイントは、Microsoft Office Home and Business 2013が付属することだ。Office Personal 2013に含まれる「Word 2013」「Excel 2013」「Outlook 2013」に加え、ビジネスシーンで広く活用されている「PowerPoint 2013」が使用できるため、購入してすぐに一般的なOffice用途を一通りこなすことが可能だ。MicrosoftのWebサイトからオンライン購入した場合は37,584円(税込)もするソフトだけに、本機のコストパフォーマンスが光る。なお、OSにWindows 8.1 with Bingを採用しているので、Internet Explorerの検索エンジンは当然Bingに設定されている。しかしこの設定は任意に変更が可能。Bingが使いやすければそのままで、慣れている検索エンジンがあるのであれば、そちらを利用してもOKだ。当然、ブラウザも自由にインストールできる。そのほか、U-NEXTの30日間無料チケットが同梱されているので、興味のある方はこちらにもアクセスしてみるといいだろう。

「Office Home and Business 2013」がプリインストールされており、付属のパッケージに収められたプロダクトキーを入力すればOfiiceを利用可能だ

Internet Explorerの検索エンジンはBingに設定されているが、変更は自由。あくまで、デフォルトがBingであるというだけ

U-NEXTの30日間見放題無料チケットが同梱されており、デスクトップには登録用Webページへのリンクが用意されている

ベンチマークで性能をチェックしてみよう

それでは、ベンチマークテストを試していこう。初めに、Windowsシステム評価ツール「WinSAT」にて、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアを確認し、Windows 8.1での総合的なパフォーマンスを測る。現行のデスクトップPCやノートPCにおいて、Windows 8.1の動作で大きな負荷を感じることは、すでにないといっていいが、低消費電力に注力したCPUではまだまだ壁となり得る。結果は以下の通りで、タブレットPCだけにプロセッサとグラフィックスの2項目に関しては一般的なPCと比べると厳しめの結果だ。ただし数値ほどには動作の重さは感じず、スムーズな操作が可能だ。プライマリディスクの値はSSD(eMMC)の効果もあり優秀。ストレージ用のベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の結果も良好で、体感速度の向上に寄与していることがうかがえる。

Windowsエクスペリエンス インデックス スコア
プロセッサ 2.5
メモリ 5.5
グラフィックス 3.3
ゲーム用グラフィックス 3.6
プライマリディスク 6.8

CrystalDiskMark 3.0.3

続いて、Futuremarkの定番ベンチマークソフト「PCMark8」と「3DMark」を動かしてみよう。PCMark8のHome conventional 3.0の結果は、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアに準じたものといえる。CPUやグラフィックスを酷使する項目が厳しく、特にCasual Gamingの数値を見る限り3Dゲームなどを遊ぶのは難しいだろう。3DMarkはIce Stormで計測。PCを主な対象としたここまでのテストの結果に比べ、タブレットを対象としたIce Stormでは、なかなか優秀な結果を見せてくれた。

Futuremark PCMark8 Home conventional 3.0
Your Home conventional 3.0 Score 901
Web Browsing - JunglePin 0.574 s
Web Browsing - Amazonia 0.192 s
Writing 8.52 s
Photo Editing v2 4.267 s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0 fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 1032.3 ms
Casual Gaming 4.2 fps
Benchmark duration 57min 26s
Futuremark 3DMARK
項目 Ice Storm Ice Storm Extreme
3DMark Score 6940 4443
Graphics Score 8629 4565
Physics Score 4119 4066
Graphics Test 1 37.12 fps 25.13 fps
Graphics Test 2 37.93 fps 16.40 fps
Physics Test 13.08 fps 12.91 fps

最後に「CINEBENCH R15」と「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」を試しておこう。マルチスレッドに最適化されたCINEBENCHは、2コア2スレッドで動作する本機のインテル Celeron N2807ではかなりつらそうな結果が見える。CPUを酷使する処理に関しては、ほかのPCに任せたほうがいいだろう。「ドラゴンクエストX」はもともとWii用のゲームであるため、デスクトップPCやノートPCでは、すでにCPU内蔵グラフィックスでも十分快適に動くタイトルとなっているが、本機では解像度を低めにすればギリギリ遊べるいったところだ。現行世代の3Dゲームを動作させるのはかなり厳しい。ゲームはブラウザゲームやWindowsアプリストアの作品を中心に遊べば快適だろう。

CINEBENCH R15

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10
設定 スコア 評価
640×480【低品質】 1264 重い
1280×720【低品質】 901 動作困難

Windows 8.1 with Bing+Office 2013を搭載したお買い得タブレット

「検索エンジンがBingに設定されている代わりに無料」と鳴り物入りで登場したWindows 8.1 with Bingだが、ユーザーにとってのデメリットはほぼないに等しい。Internet ExplorerでのデフォルトこそBingのみとなっているものの、アドオンの管理画面から検索プロパイダ―を追加することも可能なうえ、特にブラウザのインストールに制約があるわけではないからだ。OSのコストが浮いている分、本機にはOffice Home and Business 2013が付属しつつも5万円台(税別)という価格を実現している。加えて、Windows 8.1タブレットをノートPCのように使用できるBluetoothキーボードまで付いてくるのだから、そのコストパフォーマンスの良さは疑いようのないものだ。「m-Tab iCE1000WN-BG」は、スペックこそ最新とはいかないものの、Windows 8.1タブレットの最初の一台として確保しておけば、ビジネスを中心としたあらゆる用途に対応できる、汎用性の高い端末として活躍してくれることだろう。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 m-Tab iCE1000WN-BG
ディスプレイ 10.1型WXGAグレア液晶(1280×800)
CPU インテル Celeron N2807
メモリ 2GB PC3-10600 DDR3L
ストレージ 64GB eMMC
グラフィックス インテル HD グラフィックス
OS Windows 8.1 with Bing
LAN IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース micro USB 2.0×1(左側面×1)
サイズ W258×D172.6×H10.9mm
重量 約0.69kg(タブレット本体のみ)
バッテリー駆動時間 約4.5時間
価格 59,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/9/16(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。