オンラインショップで重要なのがWebサイトの使いやすさだ。たくさんの画面遷移やクリックが必要だったり、入力する項目が多いサイトは不便で使いにくく、途中で購入意欲が薄れてしまうこともある。一方、手間なくスムーズに購入できるサイトであれば、24時間いつでもどこでも購入できるというオンラインショップの利便性をそのまま享受することができる。

量販店など実店舗に直接出向いて購入するイメージが強いスマートフォンやタブレットも、もちろんオンラインショップで購入可能。各キャリアがそれぞれオンラインショップを運営している。

「iPhone 6」と目される新型iPhoneなどの発売が噂され、オンラインショップを利用したいと考えている人も多いはず。そこで本稿では、各キャリアのオンラインショップの使い勝手を、画面遷移とクリック数に着目してみた。

オンラインショップでスマホを購入するメリットは?

はじめに、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を、キャリアのオンラインショップで購入するメリットについて見ていこう。

オンラインショップを利用する最大のメリットは、24時間いつでもどこでも端末の予約や購入ができることだ。キャリアショップや家電量販店といった店舗にわざわざ出かける必要がないのはもちろん、混雑時の店舗のように順番待ちで待たされる心配もない。

また、毎日遅くまで働いている人などの場合、キャリアショップの営業時間に間に合わず、なかなか店舗に行けないケースもあるだろう。しかし、オンラインショップであれば、24時間いつでも利用でき、時間を気にせず、思い立ったときに端末を購入することが可能だ。

オンラインショップで予約、購入した端末は、宅配便で送られてくるため、自宅に居ながら受け取りも可能。SIMカードの挿入や初期設定などを自身で行う必要があるものの、スマートフォンをある程度使いこなしている人であれば、問題なく対応できるだろう。

各社のオンラインショップをチェックしてみた

それでは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク各社のオンラインの使い勝手はどのようになっているのだろうか? 本稿では2013年のiPhone 5s/5c発売時の予約や購入が完了するまでの画面遷移数、クリック数、入力項目数のデータを入手したので、そちらをもとに各ショップの使い勝手について考えていきたい。各社オンラインショップの画面遷移数、クリック数、入力項目数は以下の表の通りだ。

iPhone 5s/5c予約時の各社オンラインショップのユーザビリティ

画面遷移数が最も少なかったのはソフトバンクで、次いで、ドコモ、KDDIという順になっていた。クリック数についても同様で、ソフトバンクが最少となり、ドコモ、KDDIという順でクリック数が少なかった。入力項目数についてもソフトバンクが最少という結果だった。オンラインショップの魅力である手軽さという点では、iPhone 5s/5c発売時はソフトバンクのオンラインショップが優位だったようだ。

本稿では、iPhone 5s/5c発売時の各ショップの画面遷移数を紹介した。発表が噂される新型iPhoneを購入する際の参考にしていただければ幸いだ。ちなみにソフトバンクでは、スマートフォンを利用してオンラインショップで新しい端末の予約、購入を行うことを「スマ変」として提案。8月29日より、同社のオンラインショップの申込み画面をスマートフォン用に最適化して提供している。同サイトでは、機種変更や新規契約、他社からの乗り換えをスムーズに行うことができ、自宅や指定した店舗で商品を受け取ることができるという。新型iPhoneを購入・予約を考えている人はチェックしておくとよいだろう。

スマートフォン向けに最適化したソフトバンクオンラインショップ