Microsoftアカウントと連携するカスタマイズ機能

3つめはアカウントとの連携だ。Microsoftはこれまで、パーソナライズ機能を重視していなかったという。確かに思い返してみれば、シングルサインオンサービスは以前から始めていたが、前進であるMicrosoft Passportは企業向けのサービスだった。近年、MicrosoftのWebサイトにアクセスすると、「サインイン」もしくは自身のMicrosoftアカウント名が表示されていたのも、パーソナライズのためなのだろう。Microsoftアカウントでサインインすると、MSNに表示するコンテンツの有無や、内容のカスタマイズ、メールなどBingアプリとの連動が可能になる。

現在のMSNとBingアプリ(「ニュース」などのWindowsストアアプリ)を統合する

会場ではデモンストレーションとして、コンテンツの1つ「ニュース」のカスタマイズが披露された。例えば、気になるキーワードをあらかじめ登録すると、Bingアルゴリズムによるピックアップが可能になる。さらに「マネー」では、気になる株銘柄の登録や関連ニュースをピックアップ。Windowsストアアプリの「ニュース」や「マネー」と同じ機能だ。筆者が確認したところ、Windowsストアアプリの「ニュース」でカスタマイズ済みの場合、新しいMSNの「マイニュース」にも反映されていた。

セクションの追加はメニューから簡単に選択できる

興味のあるニュースを追加できる「マイニュース」をカスタマイズ中

ここでは「Windows 9」を登録してみたが、現時点では反映まで時間を要するようだ

「フード&レシピ」は、レシピの確認や必要な食材をリストアップする買い物リスト機能を備えている。鈴木氏の説明によれば、情報はMicrosoftアカウントに紐付けされているため、Windowsストアアプリ版と連動するという。このように新しいMSNは、Bingアプリ(=Windowsストアアプリ)との統合が行われたのである。