画面の大きさに合わせてレイアウトを自動調整

そして最後の4つめは、モバイルでも使いやすいUIだ。デバイスの多様化により、ユーザーが使用するデバイスが一定の画面解像度を持っているとは限らない。そこで、デバイス解像度(Webブラウザーのサイズなど)を用いて、画面レイアウトの自動調整を行う機能を搭載した。タッチUIを備えるデバイスは、上記で列挙した10のセクション単位でスワイプが可能になり、全体的な可読性も向上している。

Windowsタブレットで新しいMSNにアクセスした状態。セクションごとにスワイプが可能になった

ウィンドウサイズを広げた状態。コンテンツが4カラムで表示されている

ウィンドウサイズを狭めるとカラム数が変化する。ユーザーの画面サイズを取得して自動調整する機能を備えた

iPhoneで新しいMSNにアクセスしてみたが、各コンテンツは思った以上に見やすかった

マルチデバイスでMSNのサービスが連動

この他にもユーザーテストの結果を踏まえ、その国々で好まれるレイアウトを採用し、広告の位置などが異なるユーザーエクスペリエンスを提供する。また、「マルチプラットフォーム」戦略による、iOS/Android向け専用アプリの提供も近々予定しているとのことだ。

専用アプリの導入はユーザーが敬遠するのでは、という質問に対して鈴木氏は、「複数の選択肢を用意した」と回答。筆者がWindows Phone版アプリについて訪ねたところ、「すでにWindows Phoneを展開中の米国市場などでは、直近で提供される予定」との回答だった。残念ながら、Windows Phoneが正式に投入されていない日本は含まない。

iOS/Android版専用アプリのリリースも近々で行われる

個人的な話で恐縮だが、筆者は仕事場ではWindowsストアアプリの「ニュース」を起動し、外出時はGoogleニュースなどへアクセスしていた。新しいMSNでは、マイニュースや買い物リストなど多くの情報がデスクトップPCとモバイルデバイスで連動し、これは便利だ。日頃からWindowsとMSNを使っているユーザーにとって、MSNのリニューアルは素直に歓迎してよいだろう。MSNを利用してこなかったユーザーも、新しいMSNにぜひ触れてみていただきたい。

阿久津良和(Cactus)