9月5日より開催されている世界最大級の家電見本市「IFA 2014」。パナソニックブースでは、未来の家電を紹介するコーナーや、復活した高級オーディオ「Technics」、4K関連展示など、さまざまな製品を紹介していて、来場者の関心を集めていた。
住空間と調和した未来の家電
パナソニックが、「家電と調和した住空間」をテーマにデモ展示していたのが「Better Living Tomorrow」。家具のように住環境に組み込まれた家電が、IT技術と組み合わさってより生活を豊かにすることを目指したコンセプト展示だ。
まずはキッチン。見た目はフラットなシンプルなキッチンだが、クッキングヒーターはフリースタイルで、どの位置に鍋を置いても、その位置を感知して熱してくれる。鍋のサイズも自動認識するので、きちんと位置合わせをして熱が効率よく回るように鍋を置く、といった配慮は不要になる。
ヒーターには調理機能もあり、かき混ぜ用の器具がついた鍋を置いてタッチパネルから設定すると、鍋の中身を自動的にかき混ぜてくれる。シチューを作るときに、ずっとかき混ぜている、といった作業を代わりにやってくれるわけだ。
グリル用のオプションをセットして設定すると、上下からグリルを行う、といった機能も備えており、多彩な調理を、タッチパネルで設定しながら簡単に行える、というのが特徴となっている。計りも内蔵しており、鍋の重さを除いた中身の重さを計測することもできるし、温度を設定すれば、その温度をキープして調理もできる。
システムキッチンとしての使い勝手にもこだわり、食材や調理器具などにアクセスしやすいように引き出しは広々と軽く開き、冷蔵庫も備え付けられている。ビルトインの食洗機はカメラを内蔵。ネットワーク経由でタブレットなどを使って洗浄の状況を確認できるようになっている。
カウンターの収納はキッチンに収まるように収納されており、調理した料理をおいておくと、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく保持してくれるなど、多機能キッチンとなっている。ちなみにキッチンの反対側にはワインセラーも内蔵していた。
備え付けの電子レンジにもカメラを内蔵しており、タブレットから調理状況を確認できる。