MMD研究所は8月29日、20代~60代のスマートフォン利用者を対象に実施したデータ通信・通話利用に関する調査結果を公開した。同調査によると、1カ月のデータ通信使用量は「1GB未満」が最も多く、約5割がキャリア番号を使った発信を使用せずに通話アプリで十分と考えているという。
同調査は20代~60代のスマートフォン利用者、計1,343人を対象に実施したもの。実施期間は8月19日~8月20日。結果は以下の通りとなる。
まず、スマートフォン所有者(1,343人)に、1カ月のデータ通信量について聞いた。結果は、約7割が自身が利用したデータ通信量を把握していると回答。続いて、1カ月のデータ通信量を把握していると回答した人(966人)に1カ月の利用するデータ量について聞いたところ、「1GB未満」が最も多く18.8%。次いで、「2GB未満」(18.2%)、「3GB未満」(17.7%)という結果だった。なお、1カ月のデータ通信量がわからないと回答した人(377人)に、2GBあたりの参考となるデータ通信量を伝えた上でこの容量に収まるかを聞いたところ、73.4%に2GBで足りると回答した。
続いて、キャリア番号を使った発信における1日の通話時間について聞いた。結果は「1分未満」が最も多く32.5%、次いで「1分以上3分未満」(20.6%)、「3分以上5分未満」(13.0%)、「5分以上10分未満」(9.2%)。75.3%が「10分未満」と回答していることがわかった。
さらに、キャリア番号を使って通話をしている人(1,218人)に、1カ月の通話時間を聞いた。結果は「1分以上3分未満」が最も多く15.9%で、次いで「5分以上10分未満」(14.8%)、「1分未満」(14.6%)。86.1%が1カ月の通話時間が「1時間未満」であることがわかった。
このほか同調査では、スマートフォン所有者(1,343人)に、自身の利用している携帯電話会社の携帯料金体系についてどのくらい理解しているか聞いた。結果は「あまり理解していない」が22.9%、「まったく理解していない」が5.2%となっており、回答者の28.1%が料金体系について理解していないことがわかった。
さらに、携帯電話の料金明細を確認しているか聞いた。結果は、「あまり細かく見ていない」が25.1%、「まったく細かく見ていない」が12.1%で、37.2%が料金明細をよく確認していないことがわかった。
最後に通話アプリの利用について聞いた。通話アプリの利用者は全体の52.7%(708人)で、同アプリを利用する理由については、「毎月の通話料金を抑えたいから」が最も多く73.0%。次いで「友人・知人が使っているから」(40.3%)、「家族が使っているから」(20.6%)という結果だった。
また、キャリア番号を使用せず、通話アプリの利用のみで十分だと思うかを聞いたところ、20.5%が「十分だと思う」、30.2%が「まぁまぁ十分だと思う」と回答。50.7%が通話アプリで十分だと考えていることがわかった。