「写真甲子園2014」の本戦レポートも佳境に入ってきた。8月8日はファイナル公開審査会、そして結果発表と表彰式が行われる。この日の撮影ステージは東川町だが、開始時間はなんと自由。どんなに早起きして撮りはじめてもよいというわけだ。天候は予報通り雨、わりとしっかり降っている。
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最後の撮影ステージは早朝スタート
スタート時間とスタート地点が決まっていないため、取材する側は出たとこ勝負となるのだが、朝7時ごろ、畑が広がる撮影エリアで運よく大阪市立工芸高校に出会えた。ユニークに人物を捉えた、同校のセカンドステージ作品が筆者の心にがっちり残っていたので、二重にラッキーである。運転してきたレンタカーを降り、"100均"の雨合羽を着て帯同する。
早朝でしかも雨降り、農業地帯とあって人通りはないのだが、いつの間にか選手たちは犬を飼っている農家に入り込んで撮影開始。最初は照れて写真を拒んでいたおじいさんも、大阪人ならではの会話センスにほぐされて、至近距離での撮影に応じている。
秘訣を教えてもらおうと、矢部監督に聞くと「しゃべっているうち、被写体のほうが、ノってきていろんなことやってくれるから」との回答が。家の中で撮影していた選手は、(雨と湿気で)レンズがくもってヤバい、とトラブルの様子だが、この後どんな写真を見せてくれるだろうか。
いよいよファイナル作品提出
8時をすぎると東川町の中心部も徐々に活動をはじめ、雨の中、最後まで撮影をねばる選手たちの姿が増えてきた。ファイナル撮影のメモリカード提出締め切りは9時40分だ。
ファイナルのセレクト会議は11時40分から13時50分まで。疲れの見えてきたチームもあれば、最後の集中力を出そうとしているチームもある。前日同様、監督はテクニカルタイムの20分しか選手たちをサポートできない。
そして14時45分、ファイナル公開審査会がスタートした。審査会の終了予定時刻は17時30分、長丁場である。本稿の続きは追って掲載する「その4」にて。
■ファイナル公開審査会提出作品(発表順) (クリックで拡大とスライドショー)
※作品写真、すべて写真甲子園実行委員会提供