写真ライブラリを丸ごと保存する

iCloudのストレージの価格が大幅に値下げされる理由は、主に写真だ。そしてユーザーがiCloud Driveを利用する大きなメリットもまた、写真だ。

iOS 8で写真アプリが刷新され、編集機能などが大幅に追加されることが発表されている。これに加えて、今までは端末のストレージからiCloudのフォトストリームへアップロードして同期する、という形式が取られていた写真アプリのクラウド活用が変更される。

新しい写真の管理方法では、同期ではなく、あらかじめクラウドに写真を置くという考え方になる。

各デバイスのカメラで写真を撮ると、自動的にクラウドに保存される。写真を加工・編集した場合も瞬時に反映され、他のデバイスからでも瞬時に最新の加工済み写真が見られる。つまり写真のバックアップという概念はなくなるのだ。

iPhoneで撮影した写真をパソコンに取り込むために、ケーブルで接続する必要もないし、パソコンに取り込んだ写真をiPhoneで見るために自分宛のメールを送信する必要もなくなるだろう。

例えば筆者の場合、写真とビデオを合わせて2、3カ月ごとに100GB程度のフォトライブラリができてしまうような使い方では、iCloudを活用した写真ライブラリの丸ごとの管理は難しいかもしれない。しかしiPhoneを中心に写真を撮影しているユーザーにとっては、例えば200GBプランを用意しておけば、外付けハードディスクで管理するよりはるかに簡単で便利になるだろう。