LINEは7日、相次ぐ不正ログインへの対策として、PC版「LINE」のセキュリティを強化したことを公式ブログ上で発表した。PC版「LINE」に初回ログイン時、4桁の「認証番号」をスマートフォン版のLINEに入力する手順が新たに加わる。

PC版の「LINE」初回ログイン時に「認証番号」の入力が必要に

現在、「リスト型攻撃」と呼ばれる手法を使ったアカウント乗っ取りや不正ログインが横行しており、「LINE」でもそうした被害が数多く報告されている。同社では不正ログイン対策として、パスワードの変更をユーザーに呼びかけ、変更や再設定を行ったユーザーに対し全16種のオリジナルスタンプを配布するなどしている。

PC版「LINE」のログイン手順の追加も、不正ログイン対策のひとつとなっている。PC版の「LINE」に「メールアドレス」と「パスワード」を入力すると、4桁の「認証番号」が表示される。その「認証番号」をスマートフォン版の「LINE」に3分以内で入力することでログインできるようになる。

第三者がユーザーのアカウントを利用してPC版「LINE」にログインしようとすると、ユーザーのスマートフォンに「認証番号」の入力画面が表示されるため、身に覚えのない場合、危険を察知することができる。また、不正ログイン犯も、「認証番号」を入力することができないため、アカウントを乗っ取ることができなくなる。

なお、「認証番号」の入力が必要となるのは、初回ログイン時のみで、以降はメールアドレス、パスワードの入力のみで利用できる。