バンブー材のハンドクラフトモバイルデスク「SlateGo」

そこで見つけたのが、Skelterの「SlateGo」という製品です。このメーカーは、およそ5万円のMacや周辺機器をあらかじめオーガナイズできるデスク「SlatePro」などを作っていましたが、そのモバイル版が「SlateGo」にあたります。

竹材を使って作られたモバイルデスクSlateGo。丈夫で軽量化されており、取材旅行の時にも便利そうだ

白がきれいな木の板というのが第一印象。しかし持ち上げてみると、思ったよりも軽いことに気づきます。良質な竹材を使っているため、木材よりも軽く強い板にできたそうです。またノートパソコンを置く部分には500円玉よりも一回り大きな穴が開けられており、軽量化に寄与しています。これは、ノートパソコンが発する熱がこもらないようにするためのもの。

表面は非常に滑らかな手触りで、丸く落としてある角と白っぽい色が相まって、とても柔らかでナチュラル感にあふれています。決して凝った加工ではありませんが、きちんと丁寧に作られているな、という印象を受けました。ハンドクラフトの世界は米国でも人気がありますが、日本と比べると加工技術やデザインの向上スピードは遅いイメージ。そのせいか、非常にシンプルな形状をとどめており、そこがまたこの製品の良さにもなっています。

ノートパソコン自体もある程度の大きさがあれば、座ったときの両方の足のももで支える格好で平らにキープすることはできます。しかしパソコンそのものが滑っていったり、角度によっては安定性に欠くこともあり、快適な仕事の環境とは言えません。そして、梅雨から夏にかけての季節、パソコンが発する熱はももを部分的にホットヨガに通わせているような状態になります。

実際にMacBook Pro RetinaディスプレイモデルとSlateGoで仕事をしてみた。机がなくても、安定してタイピングを行うことができ、iPhone置き場もきちんと機能してくれる

SlateGoを使うと、不思議とノートパソコンを安定します。何より、タイピングをする際の不安定さが払拭される感覚。木の板1枚だけなのに、これはなかなか驚きの発見でした。