レイコップ・ジャパンは11日、ふとんクリーナーのエントリーモデル「レイコップLITE」を発表した。同日、東京都内で報道関係者向けにプレスセミナーを開催。アレルギー疾患専門医の永倉医師による小児喘息についてのセミナーと新製品の発表を行った。
プレスセミナーには、レイコップ・ジャパン 代表取締役 リ・ソンジン氏、ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック 院長 永倉仁史氏、レイコップのブランディングマネージャーを務める日本情報流通株式会社 代表取締役 新舘俊輔氏が登壇した。
喘息の一番の対策は、治療ではなく予防
はじめに登壇したのは、レイコップ・ジャパン 代表取締役 リ・ソンジン氏。今回のプレスセミナーは、「ハウスダスト」の健康への影響を知ってもらう目的で開催したと語る。リ氏はもともと内科医として医療に従事していたが、アレルギーに悩む多くの人のためにふとんクリーナー「レイコップ」を開発した。
続いて、ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック 院長 永倉仁史氏が登壇。永倉氏は、小児喘息が年々増加しており、1960年代は1%程度であった有症率が、現在では10%以上になっている、と切り出した。
主な喘息の原因はハウスダスト。その中でも、喘息を含むアレルギーの原因になるのは、ダニの死がいやフンなどのダニアレルゲンだ。日本の高温多湿な気候と、近年の高気密で高断熱の住宅はダニの繁殖しやすい環境。また、布団やじゅうたん、畳などは、ダニが卵を産みやすい場所だそうだ。世界各国に比べても日本では、一般家庭の寝具中にダニアレルゲンが多く存在しているというデータもある。
小児喘息は夏から秋にかけ増加しやすい。夏に繁殖したダニが、9月や10月にダニアレルゲンとなり健康に影響を及ぼす。
喘息治療に使われている吸入ステロイド薬は、安全性が証明され、多くの患者に処方されている。一方で、小児の吸入ステロイド薬使用は、成人後の身長抑制につながるという研究結果もある。吸入ステロイド薬のメリットと副作用をふまえた上で、まずは何よりも喘息を予防すること、症状を軽減するべく室内環境の改善をすることが大事だと永倉氏は言う。
"みんなのふとんクリーナー"がコンセプトのレイコップLITE
続いて、日本情報流通株式会社 代表取締役 新舘俊輔氏が登壇。新舘氏はレイコップ・ジャパン設立当初からブランディングマネージャーを担当している。今回発表した「レイコップLITE」は、"みんなのふとんクリーナー"をコンセプトに作られたエントリーモデル。サイズをコンパクトにするなど、より多くの人に手軽に使ってもらえるよう設計された。
毎日気軽に使ってもらえるように、かわいらしく表情のあるデザインを採用した、と新舘氏は語った。アレルギーに悩む人以外にも手にとってもらい、"ふとんクリーナー習慣"をつけてほしい、と言う。
レイコップLITEは、レイコップ製品の特長である「光クリーン」「パワフルたたき」「クリーン排気」を搭載。また、布団専用に設計されており、使いやすさと性能が最適なバランスになっている。
レイコップLITEと同時に、フラッグシップモデル「レイコップRS」の新色ピンクゴールドも発表された。レイコップRSは従来のカラー(パールホワイト、スタイリッシュブラウン)に加えて全3色となった。
レイコップLITEを試してみた
レイコップLITEとレイコップRSのデモ機が展示され、"ふとんクリーナー体験"をしてきたので、その様子を写真をまじえて紹介しよう。
UVライト照射中は、ダストカップ左右のライトが青く点灯する。布団を感知するセンサーが付いており、布団から離したり、本体を裏返したりすると自動でUVライトが消える安心設計 |
左が「レイコップRS」で、右が「レイコップLITE」 LITEのほうがややコンパクト |