パイオニアは6月3日、「DESK LIVE」シリーズとして、USB接続タイプの小型スピーカー「ISS-C270A-S」を発表した。発売は7月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は80,000円前後(税別)。

「ISS-C270A-S」

ISS-C270A-Sは、スピーカーから近い距離で音楽を聴く"ニアフィールドリスニング"向けに開発されたスピーカー。新開発の「φ52mm広帯域フルレンジスピーカー」ユニットを搭載。軽量で剛性の高い純アルミ製振動板と、超高域再生技術「HSDOM(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)」を採用。再生帯域を広げるとともに、金属振動板のクセが抑えることに成功した。また、独自に開発した蝶ダンパーにより、小口径ではあるものの高い低域再生能力が実現している。

筺体とバスレフポートに、共振を抑えるマグネシウムを採用。フロントバッフルには、12mm厚の純アルミ材を使用している。筐体へのマグネシウム素材の採用は、USBスピーカーとしては世界初。

USB接続タイプではあるが、通常のバスパワー動作スピーカーとは異なり、大容量電解コンデンサーとDC/DCコンバーター回路による電源ブロックを搭載。瞬間的に大きなパワーが必要なソースにも対応できる。

【左】スピーカーの純アルミ製振動板 【中】純アルミ材を使用したバッフル板 【右】ボリュームコントローラー

左右チャンネルに独立したアナログアンプICを搭載。チャンネル間のノイズと干渉を抑え、明確な定位を実現。小音量でも迫力のある再生が可能だ。ボリュームコントローラーは着脱可能で、ヘッドホン端子も装備。小音量再生を考慮し、ステップ数が多く設定されている。

USB DACは44.1kHz/16bitに対応。内蔵のUSB DACやアンプを通さずにパッシブスピーカーとしても使用可能だ。最大入力は20Wとなっている。サイズはW92×D122×H177mmで、質量は左が約1.3kg、右が約1.2kg。