GIGABYTEは、COMPUTEX TAIPEI 2014開幕前日となる6月2日、プレスカンファレンスを開催し、そこで新マザーボード「GA-Z97X-SOC Force LN2」を発表した。

GA-Z97X-SOC Force LN2は、オーバークロック向けの製品ラインである「OC Force」のシリーズに属する製品。そのなかでも特にメモリのオーバークロックに特化しており、ハイエンドモデルでありながらメモリスロットを2本しか備えないユニークなデザインが特徴だ。また、通常のユーザーには向かないところとして、CPUクーラーの固定穴が無い独特のデザインが特徴的。CPUソケットとメモリスロットが異様に近いところも、液体窒素冷却のカップ(CPU、メモリ一体型?)向けのデザインとされる。

9シリーズマザーボード国内発表会でもお馴染みBRIX氏が新製品GA-Z97X-SOC Force LN2を紹介

GA-Z97X-SOC Force LN2の全体像。一見すると普通のマザーボードに見えるが……

ボード上のその他の機能は、OC Forceシリーズに準じており、クロックや電圧を調節できるボタン「OC Touch」や、使用するメモリスロットやPCI Expressバスを切り替えるディップスイッチ「OC DIMMスイッチ」「OC PCIeスイッチ」、SATAポートの下にある標準型USBポート「OC Connect」などを装備している。ほか、SATA Expressにも対応している。

CPUソケットとDIMMスロットが非常に近く、そもそもCPUクーラー固定穴が無いため、通常の用途には全く向かない液体窒素冷却専用という位置づけ

DIMMスロット2本分の空きスペースが広がるちょっとユニークなデザイン。OC向けの機能はOC Forceシリーズに準じ、充実している

会場では、GIGABYTE所属のオーバークロックチームが液体窒素冷却によるOCを披露していた。OCチームは製品説明と平行してメモリクロックのワールドレコード(2013年8月9日に記録された4.4GHz)更新にチャレンジ。そして、ワールドレコードの4.5GHz(DDR3-4500、ベースクロック2250MHz)をあっさり実現。

オーバークロックチームがGA-Z97X-SOC Force LN2を用いてメモリクロックのワールドレコードを狙う

OCデモ機はCPUとメモリを液体窒素冷却する仕様

そして見事4.5GHz駆動のDDR3-4500を達成

GA-Z97X-SOC Force LN2は限定生産モデル。総生産枚数はかなり少なそうだが、関係者によると、日本国内での販売も検討しているとのことだ。