iOSに標準装備のアプリは「ファイル操作」という概念が希薄だ。むしろユーザにファイルの存在を意識させないようにしているところがあり、OS Xの「Finder」やWindowsの「エクスプローラ」に相当するアプリもない。

インターネットからファイルをダウンロードして保存することは、WEBブラウザに期待される機能のひとつだが、iPhone版Safariでは大幅に制限されている。画像やオフィス文書はSafariのウインドウ上に表示できても、好きな場所に保存してあとで取り出す、といった処理は基本的に認められていない。

しかし、ファイルのダウンロード機能を備えたアプリがインストールされていれば話は別だ。すべてサードパーティー製となるが、『GoodReader』などのアプリを用意しておけば、共有画面から保存場所として指定できる。『Yahoo!ボックス』を使うと、手もと(iPhone)ではなくクラウド領域を保存場所にできるので、あとで利用するとき手間がかからない。

その操作手順は以下のとおり。『メール』などのアプリで(ZIPなど)Safariでは表示できないファイルのリンクをタップするとSafariが起動するので、メニューバーに現れた「次の方法で開く...」ボタンをタップする、という流れだ。なお、『Yahoo!ボックス』の利用にはYahoo! JAPANのアカウントが必要となるので、あらかじめ準備しておこう。

操作手順をカンタン解説

1 『メール』などのアプリで(ZIPなど)Safariでは表示できないファイルのリンクをタップすると、Safariが起動する。そこで「次の方法で開く...」ボタンをタップする

2 現れた共有シートで保存に使うアプリ(ここでは『Yahoo!ボックス』)をタップする

3 指定したアプリの画面に遷移するので、アプリの指示に従い作業を進める(ここでは「アップロードする」をタップ)

4 これで、『Yahoo!ボックス』のクラウド領域へファイルをダウンロードできる

(提供:iPad iPhone Wire)