「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を使った詳細なテスト
今度は、SSDに特化したベンチマークソフトである「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の計測では、シーケンシャルリードが673.73MB/s、シーケンシャルライトが546.50MB/sと、CrystalDiskMarkの結果に近い値となった。IOPSは、4K-64Thrdでのリードが104,311IOPS、ライトが89,211IOPSという結果だ。
AS SSD Benchmarkには、ファイルコピーテストが用意されている。これは、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルの大量コピーを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のファイルコピーを想定した「Game」の3種類があり、比較的体感速度に近い結果が得られる。
ファイルコピーテストでの転送速度は、ISOが336.08MB/s、Programが273.05MB/s、Gameが335.67B/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、3.25秒、5.15秒、4.11秒と、こちらも優秀な結果である。
ちなみに、CPUなどのスペックは異なるが、PlextorブランドのmSATA対応SSD「PX-128M5M+」での転送速度の結果は、ISOが276.89MB/s、Programが162.86MB/s、Gameが192.33MB/sであり、かかった時間はそれぞれ3.88秒、8.64秒、7.18秒であった。M6eでは、特にGameの結果が大きく向上していることが分かる。M6eはゲーミングPCを主なターゲットとして開発されており、この結果にもそれがよく現れている。
・Bench_8.PNG AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のファイルコピーテスト結果
コンプレッションベンチマークも計測してみた。コンプレッションベンチマークは、まったくのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えながら転送速度を計測するテストだ。書き込み時にデータの圧縮を行うSSDだと、グラフが右肩上がりになる。M6eはほぼ一定の値となっており、データの構成にかかわらず安定した性能が得られることが分かる。
ストレージ性能を重視するゲーマーに最適
今回のテスト結果から分かるように、M6eの性能は非常に高い。AHCIデバイスとして認識されるため、OSインストールなどの作業も簡単だ。また、独自技術のTrue Speedも最新バージョンへと進化し、長期間使ってもパフォーマンスが落ちにくくなっていることも魅力だ。
一般的なアプリケーションを利用するだけなら、SATA 3.0(6Gbps)対応SSDでも性能的には十分だが、ゲームスタート時に読み込まなくてはいけないファイルが多いMMORPGなどを快適に遊びたいのなら、M6eの導入を検討してみてはいかがだろうか。ストレージは一見すると地味だが、マシンの体感的な速度を左右する重要なパーツである。ストレージ性能を重視するゲーマーには特におすすめしたい製品だ。