レガシーBIOSとUEFIの両対応。ドライバ不要でAHCIとして認識

今回はM6eの256GBモデルを試用し、その性能を検証してみたい。テスト環境は以下の通りだ。

M6eは、レガシーBIOSとUEFIの両環境に対応している。追加ドライバ不要でAHCIデバイスとして認識されるので、OSインストールも非常に簡単だ。通常のSATA接続SSDを使う場合と同じで、特別なドライバをインストールせずに、DVD-ROMなどからのOSインストールが可能である。

■テスト環境
CPU : Intel Core i7-3770K(3.50GHz)
マザーボード : GIGABYTE GA-Z77X-UD3H(Intel Z77 Express)
メモリ : DDR3-1600 4GB×2(計8GB)
光学ドライブ : Sony Optiarc AD-7240S
OS : Windows 8.1 Pro 64bit版

M6eのBIOS起動画面。UEFIモードになると表示されない

ドライバ不要でAHCIデバイスとして認識されるので、OSインストールも簡単だ

ブラケット部のLEDは、上からデータ転送中(黄色LED)、リンク確立(緑色LED)、電源供給(赤色LED)となる

SATA 3.0(6Gbps)対応SSDを大きく上回る性能を実現

それでは、M6eのパフォーマンスを検証していこう。まずは定番の「CrystalDiskMark 3.0.3a」を実行してみた。1000MB×5のランダムデータでは、シーケンシャルリードが759.5MB/s、シーケンシャルライトが581.4MB/sとなった。最新の高速SSDでも、SATA 3.0(6Gbps)接続のものは実測で500MB/sを超えるくらいであり、M6eのように700MB/sを超えることはありえない(SATA 3.0の最大転送速度が600MB/sなので当たり前だが)。PCI Express接続を採用したメリットが十分に現れているといえるだろう。512KBランダムアクセスも、リードが527.8MB/s、ライトが568.4MB/sと高速である。

データとしてすべて「0」を書き込む「0Fill」で計測したところ、シーケンシャルリードは760.7MB/s、シーケンシャルライトは577.6MB/sとなり、ランダムデータの場合とほとんど変わらなかった。データを記録時に圧縮するSSDでは、圧縮のしやすい0Fillでの性能は高いが、ランダムデータでは性能が低下してしまう。ランダムでも0Fillでも、結果があまり変わらないということは、データの圧縮を行っておらず、どのようなデータでも安定した性能が得られるということだ。

CrystalDiskMark 3.0.3a実行結果

ランダムデータ

0Fill

総合ベンチマークテストのPCMark 7は総合値が「6078」で、単体GPUを搭載していない構成の自作機としてはかなり高い。M6eの高いストレージ性能が効いているのであろう。ストレージ性能を計測するSystem Storage scoreは「5576」であり、同等のシステムにSATA 3.0(6Gbps)対応SSDを搭載した場合よりも、2割ほど高い結果になった。

PCMark 7の結果

Windowsエクスペリエンスインデックスも計測してみた(Windows 8.1ではコマンドプロンプトから実行可能)。結果は、プロセッサ「8.2」、メモリ「8.2」、グラフィックス「5.9」、ゲームグラフィックス「5.4」、プライマリハードディスク「8.4」という結果。M6eが関係するスコアはプライマリハードディスクであるが、「8.4」というのは非常に高い数値だ。SATA 3.0(6Gbps)対応SSDは「8.1」前後であり、RAID 0を組まないシステムとしてはトップクラスといえる。