NTTドコモは8日、第5世代移動通信方式(5G)に関する実験で、世界の主要ベンダーと協力することに合意したと発表した。Alcatel-Lucent、Ericsson、富士通、日本電気、Nokia、Samsung Electronicsの6社と個別の実験に向けた検討を行うとともに、その他のベンダーとの協力も含めた検討を進めていく。

5Gは、10Gbps超の高速通信が可能な次世代の移動通信方式。5Gのサービス提供に向けては、現在利用されている周波数より高い、6GHzを超える周波数を有効活用するための技術、単位面積あたりの容量を増大させる技術、M2Mや様々なアプリケーションに適した無線伝送方法などの技術検証が必要になる。そのため、同社では、世界の主要ベンダーと協力した各種実験を行い、技術の検証を行っていく。

同社では今後、2014年中に神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタなどで屋内実験を開始する。また、2015年以降に屋外実験を開始する予定で、実験結果は、5G関連の世界の研究団体や国際会議、2016年以降に開始される5Gの標準化活動などで、ドコモが提唱するコンセプトの検証結果などとして活用する。