NTTドコモは5月8日、アルカテル・ルーセント、エリクソン、富士通、NEC、ノキア、サムスン・エレクトロニクスと第5世代移動通信方式に関する実験で協力することに合意したと発表した。

今回の実験では、「現在利用されている周波数に加え、新たに6GHzを超える高い周波数を活用した広帯域移動通信技術」「超多素子アンテナを用いた高速大容量伝送技術」「商用開発を進めている高度化C-RANやドコモが提唱し3GPP(移動通信システムの標準化プロジェクト)において現在標準化作業が進められているC/U分離に基づくファントムセルのコンセプトをベースとしたマクロ/スモールセルアーキテクチャ」「超高密度に配置した光張出しスモールセルによる単位面積当たりの容量の増大化」「ブロードバンド通信やM2M通信に適した新しい信号波形」について検証する。

ドコモはこれらについて、各ベンダーと個別に検証を行う。例えば、富士通との実験では、5Gにおいて単位面積当たりの容量を増大させるため、超高密度に配置された光張出し基地局で、単一光張出し局からのデータ送信を前提に複数光張出し局間で協調無線リソーススケジューリングする技術について実験を行う予定だ。

NECとの実験では、5Gにおいて単位面積当たりの容量を増大させるため、スモールセル向け超多素子アンテナを使用し、時間領域において指向性を制御するビームフォーミング技術について実験を行う予定。

NTTドコモの5G実験の概要