PC-BSD is a free operating system with ease of use in mind.

PC-BSDプロジェクトは4月29日(現地時間)、「Official PC-BSD Blog ≫ Quick Lumina Desktop FAQ」において「Lumina Desktop」と呼ばれる新しい統合デスクトップ環境について伝えた。LuminaはPC-BSDプロジェクトで開発が発表された新しい統合デスクトップ環境。FluxboxおよびQtをベースに開発するとしておりXDG互換のバックエンドを実現するという。Luminaに関しては先週発表がありどういったプロジェクトなのか注目されていた。今回、PC-BSDの開発者が疑問に答える形でLuminaの取り組みを紹介している。

PC-BSDはFreeBSDベースのデスクトップ(ワークステーション)向けディストリビューション。KDE、GNOME、XFCE、Fluxboxまたはそれ以外のウィンドウマネージャなどに対応し、インストール時にさまざまな環境を選択できるようになっている。こうした状況の中、新しい統合ウィンドウ環境を開発するに至った理由を次のように説明している。

  • KDEやGNOME、XFCEなどの統合デスクトップ環境はLinux向けに開発されており*BSDではこれらを移植することで使っているが、移植に時間がかかるほか、Linuxと同じクオリティを実現するのは難しい
  • 既存のディストリビューションは利用するアプリケーションを含めて開発チームの好みがそのまま成果物になっているが、利用するソフトウェアは利用者が選択すべきではないかと考えている

こうした状況を踏まえ、*BSD向けの統合デスクトップ環境を開発することには意義があるとし「Lumina」の取り組みを開始したとしている。XDG互換をベースとした最低限の環境を提供し、ソフトウェアの選択などはユーザに任せるという。今後LuminaはPC-BSDでインストール時に選択できるウィンドウ環境として利用できるようになる見通し。最終的にLuminaがデフォルトの統合ウィンドウ環境になるかどうかは今後の展開次第。