どのような仕組みで、利用料金を安く抑えているのだろうか。これは統合化により中間マージンを極小化する「ユニクロ」の事業展開と似ているという。つまりfreebit mobileでは商品企画から、端末の調達、インフラの設計、営業、サービスの提供、課金、サポートに至るまでを一括で自社で行っている。石田氏は「SPA(全ての工程を一貫して自社で管理している製造小売業。アパレル業界に見られる)を世界で最初に実現したモバイルキャリアが、freebit mobileです」と説明した。
SPAの仕組みをモバイル事業に採用すれば、別のメリットも得られるという。石田氏は、パソコン利用者が「インターネットがつながらない」と困るシーンを例にあげて次のように説明する。「PCメーカーに問い合わせるとプロバイダの問題だと言われる。プロバイダに問い合わせるとPCの問題だと言われる。販売店でもサポートしてくれない。これはメーカー、プロバイダ、販売店がそれぞれ別の会社だから起こってしまうこと。同じことがスマートフォンにも起きつつある」。しかし、freebit mobileではどの過程に問題があるか、全て自社で把握できるという。これにより、利用者も安心してサービスを利用できるというわけだ。