UNiGiNE Heaven Version 4.0 Pro

UNiGiNE Valley 1.0
(グラフ10~15)
Unigine Corp.
http://unigine.com/

次はUNiGiNEのテスト2種。テスト手順は解像度を除いてこちらに準じている。なおHeaven/Valley共に、画面で明示的に指定できるのは2560×1600pixelまでだが、画面解像度を"System"に設定すると4K解像度でのテストが可能となっている(Pythonを使ったAutomation Scriptでは明示的に3860×2140pixelが指定できる)。

非常に余談であるが、Heaven Pro 4.0でAutomationを使う際に「最大フレームレートが60fps未満の場合、結果が60fpsとレポートされる」という謎なバグがある(Valleyにはこの問題はない)。

既にUNiGiNEにレポートはしたのだが、サポートから"This issue is already fixed by our developers in newest Heaven versions, but right now I can't give you any ETA when they will be available for download. We will keep you updated."(この問題は既に開発チームが新版で修正してるんだけど、その新版はまだあげられないんだ。これがダウンロード可能になったら連絡するからね)という、役に立たない返事を頂いている。そんな訳で今回は一通りAutomationでベンチマークを回し、結果が60fpsになった解像度のみ、手作業でベンチマークをやり直すという無駄な手順で実施している。

さて、まずHeavenの平均フレームレート(グラフ10)を見ると、R9 295Xの結果はほかとは明確な性能差があることが見て取れる。特に4K解像度で30fpsを確保しているのは見事と言える。

もっとも、最大フレームレート(グラフ11)は相対的に大きな差ではないし、最小フレームレート(グラフ12)も(やや暴れているのは無視すると)他とそう変わらない訳で、実際画面を見るとやはり4Kではそれなりに引っかかるシーンがあったのは事実だ。

Valleyも似た結果だが、平均フレームレート(グラフ13)だと低解像度ではちょっと頭打ち感がある。とは言えこの解像度で使う事の是非は別途議論になりそうだが。最大フレームレート(グラフ14)や最小フレームレート(グラフ15)もおおむね同じ傾向である。