スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2014」。昨年よりホール2にブースを構えるカシオのテーマは「SYNCHRONIZED TIMEPIECE」。速報記事でもお伝えしたように、世界初のGPSハイブリッド電波時計機能を備えたG-SHOCKと、Bluetoothを搭載し、フルアナログウオッチながらスマホと連携するEDIFICEという2つのコンセプトモデルを展示。恒例のバーゼルスペシャルモデルや国内未発表製品が多数登場するなど、今年も見ごたえのある展示内容となった(記事中の写真はサムネイルのクリックで拡大表示)。
カシオブースのエントランス。2013年のブースと同じく、巨大なG-SHOCKのオブジェが。また、2013年はブース内に置かれていたF1チーム「Infiniti Red Bull Racing」のF1マシンを、2014年はブース正面に展示していた |
ブースのメインテーマである「SYNCHRONIZED TIMEPIECE」について解説するテーマボード |
GPS、スマートフォンリンク、トリプルセンサーがキーテクノロジー |
今回のカシオブースのテーマを体現する3モデル |
30周年を越え、新たな地平を目指す「G-SHOCK」
「SYNCHRONIZED TIMEPIECE」。すなわち「同期された時計」。G-SHOCK最新作「GWN-1000 」(GULFMASTER)からひと月と置かずに公開された、世界初のGPSハイブリッド電波時計「GPW-1000」。その突然の報に、世界中のG=SHOCKファンが色めき立ったに違いない。
GPS時計といえば、すでに製品化を実現している他社に、カシオはリードを許していたジャンルだった。かつてPHYSブランドでGPSを搭載したモデルを発売していたこともあるにはあったが、その電源は充電式で、時計というよりランナー向けの「腕時計型スピードメーター」としての性格が強かったといっていい。
しかし、GPW-1000は時計用のボタン電池のみで約2年動作する。そして何より、GPSだけではなく、カシオ得意の電波時計(世界6局の標準電波に対応)とのハイブリッド受信が可能だ。世界6局の標準電波を受信できる場所なら、GPS電波を取得できない屋内でも正しい時刻が得られる(逆もまた、標準電波を受信できない場所でも、GPSで正しい時刻を取得できる)。しかも現在地情報が取得できるので、ユーザーによる都市設定が不要。製品化や詳細な仕様は一切未定ながら、市場投入の暁には、大きな存在感と魅力を発するアイテムとなるに違いない。
■【レポート】BASELWORLD 2014 - カシオ「G-SHOCK」コンセプトモデル続報、写真で見るGPSハイブリッド電波時計「GPW-1000」
■BASELWORLD 2014 - カシオの「G-SHOCK」コンセプトモデル、GPS+電波時計のハイブリッドで正確な時刻を取得
そして毎年、BASELWORLD会場にて同社が発表する恒例の限定コレクション、通称「バーゼルスペシャル」は、ファンとしては非常に気になるアイテム。G-SHOCKからは、頑強なコアガード構造とスパルタンなイメージを備えてリニューアルされた「MT-G」のヴィンテージイメージモデル「MTG-S1000BS」が発表された。
ゴールドIPとブラックIPを重ね掛けしたうえで、ブラックIPを部分的にはがすことにより、味のある風合いを演出。ベゼル部分も、あたかも経年腐食したような重厚なテクスチャーだ。世界限定500本で、8月発売予定。価格は未定となっている。
■【レポート】BASELWORLD 2014 - カシオのバーゼル特別仕様「G-SHOCK」続報
■BASELWORLD 2014 - カシオ、ヴィンテージ特別仕様のG-SHOCK「MT-G」
以下、そのほか注目しておきたいG-SHOCKだ。
GULFMASTER「GWN-1000」のカラー&鍛造ベゼルモデル。日本国内では7月に発売予定 |