米Microsoftは2日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中の開発者カンファレンスBuild 2014で、Windows 8.1/Windows RT 8.1の大型アップデート「Windows 8.1 Update」を発表した。マウス/キーボードでPCを使用するユーザーに対してWindows 8.1の操作性を高め、Windowsストアアプリを扱いやすくするアップデートだ。またOSのスリム化で、1GBメモリ/16GBストレージの低価格PCでも動作するようになる。

Windows 8.1 Update導入後、対応デバイスではスタート画面の右上に検索ボタンと電源ボタンが追加され、アプリ・タイルにPC設定が加わる。これらによって、スワイプ操作と同じぐらい簡単に、スタート画面でマウスを使って素早く検索、電源ボタン、設定にアクセスできる。またスタート画面のコンテクストメニューをマウスユーザー向けに拡充、右クリックでタスクバーへの登録、スタート画面からの削除、サイズ変更、アンインストールなど様々な操作を行えるようになる。

Windows 8.1 Updateのスタート画面、右上に検索ボタンと電源ボタン

マウス向けに、スタート画面のコンテクストメニューを通じた操作を拡充。

タッチ非対応のディスプレイ、マウス/キーボードを使ってデスクトップ起動で使用していると、Windowsストアアプリにアクセスしにくかったが、Windowsストアアプリもタスクバーに登録して、タスクバーからアクセスまたは切り替えられるようになる。Windowsストアアプリを使用している時に画面の上部にポインタを合わせると「閉じるボタン」「最小化ボタン」が現れ、画面の下部に合わせるとタスクバーが出てくる。音楽アプリの再生コントロールなど、タスクバーからの機能操作も可能だ。

Windowsストアアプリもタスクバーに登録できるようになる。

Windowsストアアプリに「閉じるボタン」と「最小化ボタン」

Windowsストアの利用体験も改善される。アップデート後、タスクバーにWindowsストアが登録され、タスクバーからアクセスできるようになる。新しいアプリをインストールしたらスタート画面の左下に通知が現れ、またアプリ画面で新しいアプリが目立つように表示される。

企業ユーザーには、Enterprise Mode Internet Explorer (EMIE)や拡張したMobile Device Management (MDM)を提供する。EMIEは、Internet Explorer 11にInternet Explorer 8互換機能を追加する。

Windows 8.1 Updateは、2日からMSDM契約者への配布を開始、8日にWindows Updateを通じて一般ユーザーへの無料提供を開始する。また、Windows 8ユーザーも8日からWindows Storeを通じてWindows 8.1 Updateを入手できる。