Q:日本で売られている手帳のデザイン、母国と違いはありますか?

「スケジュールはスマホで管理」、という人も多いかもしれませんが、データが消えた時の怖さやバッテリー問題などを考えると、紙の手帳はまだまだ現役かつ必須アイテム。スタート時期や利用期間、用途、デザインと幅が広がる一方です。店舗で大きなスペースを占める手帳を、普段外国人はどう見ているのでしょう。

今回は、日本在住の外国人20名に「日本で売られている手帳のデザインの母国と違い」を聞いてみました。

■日本のデザインのほうがコンパクトでポケットに入りやすいです。(インドネシア/30代後半/男性)
■日本の手帳のデザインはコンパクトで実用的だと思います。(スペイン/30代後半/男性)
■母国では本皮の物が多いので、日本のものは軽いし持ちやすいです。(ロシア/20代後半/女性)

日本では胸ポケットのあるワイシャツがメジャーですが、アメリカなどでは胸ポケット付ワイシャツはカジュアルな扱いで、日本だけのデザインなのだそうです。しかし、この胸ポケットこそがコンパクトな手帳が生まれたきっかけ。1960年代に国内のビジネスマン向けに考案され、外国人が「持ち運びに便利」と評価する機能性が、海外では削ぎ落とされた部分から生み出されたというのはなかなか興味深いことです。

■母国の手帳は、デザインや色が地味だし紙の質もよくなく、種類も少ないです。日本の手帳のほうがずっと優れているのでかなり違います。(ベトナム/30代前半/女性)

余程の大判サイズでない限り、小さな文字で書かなくてはならない手帳。それだけに紙質はかなり重要です。にじまず、裏写りせず、ひっかからない。国内ではそこまで注目されませんが、アジア地域の人たちからすれば、用紙は重要なポイントなのです。和紙から洋紙まで幅広く扱いがあり、品質が安定している日本の手帳ならではでしょう。

■日本の手帳のほうが、デザインがかわいいです。(トルコ/20代後半/女性)
■日本のものの方がかわいいという印象があります(イタリア/30代後半/女性)

「ポップな色でキャラクターがあるもの」という要素だけではとても絞りきれないほど、キュート系のデザインものはたくさん発売されています。チェブラーシカやキティちゃん、パワーパフガールズ、エミリーなど、大人の女性にだってキャラクターモノは大人気。「かわいい」という印象が強まるのもうなずけます。

■日本の手帳にはより細かいことが書いてありますね。(オーストラリア/40代前半/男性)
■日本では種類が多くて選ぶのが難しいです。でも、楽しくて細かい情報がいっぱいのっています(地下鉄、JRの全国版など)
。(スウェーデン/40代後半/女性)
■日本の手帳はかっこいい。種類が多様で地下鉄の地図などもついている。(韓国/40代後半/男性)
■日本のものは罫線が多くて詳しいです。(スリランカ/50代後半/男性)

外国の方に限らず、日本人でも付帯情報の便利さから手帳を使っている人は多いのでは?海外から来た人たちにとっても、複雑な乗換の助けになる鉄道マップは人気が高いようです。また、専門手帳では、規格やサイズ変換表など、職業ごとの情報が掲載されている場合も。ちなみに「NOLTY(能率手帳)」ではノベルティ手帳などにオリジナル情報を入れることもできるそうです。

■母国の手帳のほうがビビットカラーで単色のデザインが多いです。(ブラジル/50代前半/女性)
■母国のものはカラフルです。(インドネシア/30代前半/女性)
■母国だとシンプルなものが多いです。(ドイツ/30代後半/男性)
■母国のほうが色が落ち着いています。(ポーランド/20代後半/女性)

母国で売られている手帳については、暑い地域らしい色彩感覚の回答と、ヨーロッパの中でも質実剛健な国らしい回答、両極端の印象が出てきました。黒など地味な印象のビジネス手帳とキュートなキャラクター系手帳が混在する日本では、それも仕方がないのかも。バリエーションの幅広さは、捉える人によって与える印象も幅広いのです。

■ほぼ同じようなデザインです。(フランス/30代後半/男性)
■違いはそれほどないと思います。(アメリカ/30代後半/男性)
■デザイン的にはあまり変わりはありません。(シリア/30代前半/男性)
■特に変わりません。(ペルー/40代後半/男性)

特に変わりはない、という回答も多数。国内ブランドも多い一方、海外ブランドの品揃えも豊富な日本では、フランスのクオバディスやアメリカのフランクリン・プランナーも普通に手に入ります。元々世界的に流通しているブランドということもあり、違いを感じないという理由になったのでしょう。

デザインだけでなく、週の始まりが月曜か日曜かででも好みが分かれる手帳。また「クオバディスはおしゃれだけど六曜がないとね…」などという理由で、使うブランドで悩む人もいるかも!? デザインのバリエーションの幅広さはもちろんのこと、効率的な使い方を教える教室もあることなどからも、日本人の手帳への強いこだわりが見えてきます。これは裏返せば、時間と約束を守る律儀な国民性の現れ。意外と海外に誇れる部分とも言えそうですよ。