ティアックは、独beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)社のヘッドホン「T 51p」「DT 1350 CC」「DT 770 PRO 32」を、3月下旬より日本国内で販売すると発表した。価格はオープン。推定市場価格は、T 51pが33,000円前後、DT 1350 CCが35,000円前後、DT 770 PRO 32が25,000円前後(いずれも税別)。

テスラドライバー搭載の「T 51p」「DT 1350 CC」

T 51pとDT 1350 CCは、テスラドライバーを搭載したヘッドホン。テスラドライバーは、1テスラ(10,000ガウス)以上という磁束密度により、高い効率と解像度を実現したドライバーだ。

左が「T 51p」で右が「DT 1350 CC」

T 51pは2010年6月に発売された「T 50p」の後継モデルとなるプレミアムポータブルヘッドホン。イヤーパッドには、ソフトシンセティックレザーと低反発クッションが新たに採用されており、高い装着感と遮音性を実現している。ケーブルは、両出しの1.2m。

DT 1350 CCは、2011年4月に発売されたオンイヤーモニターヘッドホン「DT 1350」のコイルケーブルバージョン。コイルケーブルは径の小さいミニコイルで、スタジオなどでの取り回しが容易になっている。ケーブル長は3m。イヤーパッドのサイズが大きくなり、長時間の装着でも負担が軽減される。また、ヘッドバンドが交換式となり、イヤーカップのデザインも変更されている。なお、DT 1350 CCの発表と同時にDT 1350もマイナーチェンジされており、イヤーパッド、イヤーカップ、ヘッドバンドは、新発売されるDT 1350 CCと同一仕様となった。

モニターヘッドホン「DT 770 PRO 32」

DT 770 PRO 32は、beyerdynamicの定番モニターヘッドホン「DT 770 PRO」のポータブルプレーヤー向けモデルだ。現在、DT 770 PROは、インピーダンスが250Ω・80Ωのモニター向けモデルが発売されているが、DT 770 PRO 32は、ポータブルプレーヤーでドライブしやすい32Ω仕様。さらにケーブルも片出しの1.6mとなっている。

「DT 770 PRO 32」

3モデルの主な仕様は次の通り。周波数特性は、T 51pが10Hz~23kHz、DT 1350 CCが5Hz~23kHz、DT 770 PRO 32が5Hz~35kHz。感度(SPL)は、T 51pが111dB、DT 1350 CCが109dB、DT 770 PRO 32が96dBだ。許容入力はいずれも100mW。