1GBというメモリ容量も気になる。「A7」はARMv8アーキテクチャをベースとする64bit CPUということで、スマートフォン分野におけるその先見性は評価できるが(32bit CPUのクアッドコア化よりアプローチとしては正しいと思う)、搭載されるDRAMの容量は32bit CPU搭載のiPhone 5と変わらないまま。64bit CPUネイティブで動作するアプリは、32bitアプリより広いメモリ領域を必要とする傾向があるため、複数のアプリを起動するとメモリ開放の頻度が増す。1GBというメモリ領域と直接の因果関係があるとは断定できないものの、UI(SpringBoard)の再起動でリンゴマークを見かける機会は確実に増えている。

最大の不満はディスク容量だ。ここ最近ハイレゾ音源を持ち歩くようになったことが最大の原因だが、筆者が利用しているミニマムの16GBモデルではまったく足りない。半年前には想定していなかった使い方とはいえ、64GBでも不足しそうなことを考えると、128GBモデルもアリなのでは、という結論に至ってしまう。動画/静止画の容量増大傾向もあり、大容量への潜在的ニーズは大きいはず。今後もメモリカードをサポートしないのであれば、次期モデル(iPhone 6?)で是非とも検討してもらいたいところだ。

ポータブルアンプ/USB-DACと接続してハイレゾ音源を聴く機会が増えたため、次のiPhone 6(?)では最大容量モデルを選ぶつもりだ